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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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映画『特攻野郎Aチーム』
 映画『特攻野郎Aチーム』を観てきました。
 原作にあたる旧テレビシリーズが日本で放送されたのが1986年から。私にとってはちょうど大学生で今の仕事に繋がるいろんなものを一番効率よく吸収していた頃の作品にあたるわけです。
 当然、大好きだったわけで、今回の新作映画も楽しみに観に行ったのでした。
 新作映画の話に入る前に原作『特攻野郎Aチーム』がどんなお話だったか、軽く紹介しておきます。
 ベトナム戦争で腕利きの「Aチーム」として活躍した4人が、冤罪から軍に追われる身になって、困っている人たちを助けるために、依頼を受けて悪い奴をやっつける。という、日本で言えば『必殺仕事人』のような設定。
 なにしろ元軍人という設定ですから銃はブッ放すはカーアクションでは車が横転するなど日常茶飯事の派手なアクションを毎回見せてくれるのですが、この番組、実は死人がほとんど出ません。 ていうか回想シーンで「死んだ」ことが語られる以外、画面上で人が死ぬシーンはほとんどありません。
 というのも当時アメリカで「子供が観る番組で、人死にが出るなんて教育上よろしくない!」という声が大きく、制作側が自粛したらしいのです。そのため、車が横転しようが船が転覆しようがビルが爆破されようが、その下から人間が脱出してくる場面が必ず描かれていました。ええ、そりゃあもう悪役の下っ端に至るまで、ことごとく。

 もともとは規制からはじまったこの描写でしたが、逆にこれが後味のよさ、この番組独特のとぼけた味わいになっていて、私にとってはとても好きな番組だったのです。(私事になりますが、小説家デビュー作である『ミリー・ザ・ボンバー』シリーズで作中での死人が一人も出ていないのは、この作品の影響によるものです)
 そんな番組がリメイクされるというのですから観ないわけにはいきませんからね。

 なお、この続きは新作映画のネタバレを含みます。これから観に行こうという方はご注意下さい。

 新作映画は、Aチームが結成される前のメキシコからはじまります。軍から麻薬組織の大物を逮捕するために潜入していたハンニバル・スミスとフェイスマンが捉えられ、今にも処刑されるか、というシーンからです。
 ここで演出上、ハンニバルがけしかけられた猛犬を脱出のために殺してしまうのか? というようなシーンがあるのです。ええ、いきなり。
 そこで犬を殺さずに切り抜けたところからちょっと安心していたら、その後、麻薬組織の大物を(直接手を下さないとはいえ)殺してしまうシーンがあり、いきなり少し落胆させられました。
 やはり、今のハリウッド映画では〈人死に〉は避けられないのか、と。
 しかしその後、テレビ版の設定通り、陰謀にはめられて軍の刑務所に入れられる身となったあとは「できるだけ殺さずに」というやり方に変わっていったようです。

 劇中はっきりと描かれていたのは「B.A.バラカス(日本のテレビ版では「コング」)が飛行機嫌いになったエピソード」だけですが、「殺さない」理由もそれとなく伝わるようになっているところには、好感が持てました。

 なによりも、キャラクターが魅力の痛快アクション映画です。
 主人公が男4人。敵役もほぼ男ばかり。女性はAチームを追う軍の捜査官たった一人という暑苦しい映画ですが、難しいことを考えずに楽しい映画を観たい方にはおすすめします。
特攻野郎Aチーム 公式サイト
| https://blog.tsuduki.com/index.php?e=248 |
| 映画&海外ドラマ | 04:56 AM | comments (0) | trackback (x) |

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