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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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R/Cドラッグカーレース(予備知識編)

 4月7日、名古屋の海岸近くにある海水浴場? サンビーチ日光川の駐車場で開催された「R/C DRAGRACE SERIES 2013 プレマッチ」というイベントに参加してきました。
 参加車輛は3月23日のエントリに書いた通り、グースとミニジーラです。
 どちらも「フルスロットルで加速してもあさっての方向に走り出さない」程度のパワーに抑えたセッティングでしたので、成績どうこうというよりはイベントを楽しむための参加です。(それはいつものことですが)
 グースの方は安定して走ってくれてよかったのですが、ミニジーラはセンサレスのブラシレスモーターを積んであるのが裏目に出ました。
 センサレスブラシレスはその特性上、ときどきモーターが逆回転してしまいます。特に「ちょっとだけ回転させて止める」動作を繰り返すとこれがよく出るようです。
 普通の走行条件でこんな動作をすることはそうありませんが、ドラッグレースではスタート前の「ステージング」と呼ばれる動作がまさにこれ。(上の動画で、スタート前にジリジリとクルマが動いている、これが「ステージング」です)
 このせいでスタートする段になってバック走行を頻発してしまい、ちゃんと走ることができませんでした。次回以降はセンサレスブラシレスのクルマは使えませんね、これは。
 このドラッグレース開催の裏には、トラクサスが発売した「DTS-1」というドラッグレース用タイム計測システムがどういうものか、実際にイベントで使ってみたいという意図があったようです。
 というわけでこのイベントで私が使ったRCカーの詳しい紹介は次回のエントリに回して、今回は「RCドラッグレース」というイベントについて予備知識的にご説明します。

 このシステム、上画像の通称「クリスマスツリー」と呼ばれるスタートシステムと、ゴール位置に置かれるタイム計測システムとのセットです。通常のR/Cカーのレースではトランスポンダーという小さな装置をR/Cカーに積むのですが、これはそれぞれのシステムから発せられるレーザー光線でタイム計測をするのです。
 ▽続き の下に、その独特のドラッグレースのスタート方法について説明します。今後、同じようなレースに参戦を考えておられる方はぜひご覧下さい。

 通常「R/Cレースのスタート」というと、「クルマが置かれた位置から合図と同時にレーススタート」を連想しますが、今回のイベントでは実車のドラッグレースで「プロスタート方式」と呼ばれているスタート形式がとられました。
 目には見えませんが、スタート位置では2本のレーザー光線でクルマの位置を計測しています。
 参加車輛はこのレーザーの遥か手前からジリジリと前進してスタート位置につけなくてはいけません。
 タイヤが1本めのレーザーを遮ると、クリスマスツリーの一番上にある丸い表示部の下半分の青いLEDが点灯します。
 さらに前進すると、上半分の青と中央の白が点灯します。(行き過ぎると下の青LEDが消えてしまいますが、この状態でも「ディープスタート」と呼ばれてスタート可能です)
 クリスマスツリーの一番上にある表示が左右とも「青・白・青」または「青・白・消灯」になるとスタートカウントが始まり、オレンジのLEDの光が点灯し始めます。一番下の緑色のLEDが点灯したらスタートです。
 トップにある動画のスタート前、ジリジリ動いている意味がご理解いただけたでしょうか? 実際に競技をやっていてもなかなか複雑で、イベントが進むに連れてみんな慣れてスムーズに進行するようになりました。

 で、実はここにもう一つ「リアクションタイム」というアヤが絡んできます。
 実車でも同じですが、ドラッグレースのタイムには「リアクションタイム」と「ラップタイム」というのがあります。「リアクションタイム」というのは、「スタートランプ(上の説明で言うと緑のLED)が点灯してから実際にクルマが動きだすまでの時間」のことです。「ラップタイム」は「スタート位置でクルマが動きだしてから、ゴールするまでの時間」のこと。
 通常、こういう競技を観ると感覚的には「リアクションタイム+ラップタイム」がそのクルマの持ちタイムということになりそうですが、そうやってしまうと競技に深さが出ません。
 今回のイベントでは

予選:ラップタイムのみ有効
   左右レーンを入れ替えて2回計測。
   いい方のタイムを持ちタイムとして決勝トーナメントを組む。

決勝:リアクションタイム+ラップタイム
   トーナメント勝ち上がり制。
   ただしリアクションタイム0.4秒以下は失格。

 というルールでした。
「リアクションタイム0.4秒以下は失格」というのは実車でも同じルールで、要するに「スタートランプ点灯を視認してからスタート動作してクルマが動きだすまで、人間の限界として最低0.4秒かかる。これ以下でスタートできるのは見切り発車したから」ということ。
 実際にはRCカーは実車よりも早くスタートできる(スタート動作を足でやるのと指でやるのとの差)ので、この「リアクションタイム0.4秒」に引っかかる人が多数。このため決勝は運がかなりのウェイトを占めた対戦が多発しました(笑)
 このリアクションタイムはの設定は0.3秒または0.2秒にすればもっといい気がしますが、このルールのおかげで競技の奥行きが増していることは確かです。

 トラクサスDTS-1は、今のところ日本の代理店では扱っていませんがかなり現実的な値段でそれらしい計測システムが入手できるという点ですごく面白いと思います。正直、このイベントに参加するまで「もっとショボくてまともに動作しないんじゃないの?」と思っていました。舗装された広い駐車場をイベント用に借りられる環境があったら、私も買ってしまうかもしれません。
 RCドラッグレース、大変楽しいイベントですので、もっと全国的に広がるといいなあと思います。
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| RC(ラジコン) | 10:46 PM | comments (0) | trackback (x) |

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