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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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WTCC Race of Japan観戦記
 岡山国際サーキット(旧TIサーキット英田)に行ってきました。
 今年はじめて日本で開催される世界ツーリングカー選手権 WTCC Race of Japan を観戦しに行ったのです。
 はっきり言って今回はかなり無理を圧して行きました。



 チケットはあっさり買えたものの、場内駐車券は土曜日のみで日曜はすでに完売。周辺の宿も満室の嵐が吹き荒れていて、取れず。
 土曜日の夜にサーキットを出たあとは、場外駐車場に駐めたPunto号で車中泊するしかないという状況だったのです。
 それでもこのレースは見に行きたかった。
 一つは日本には輸入されていないセアトのレースカーが見れること。そしてもう一つは、CARTで両足骨折の大事故から復帰したアレックス・ザナルディが走る姿を見たかったから。
 そんなわけで、ETC深夜割引が使える早朝4時前に中国池田から美作に向けて走りだしたのでした。
 実際には降りたICは美作の一つ手前の作東IC。地図によると、ここからでも下道を走る距離はさほど変わらなかったのです。
 ところがこれが大失敗。
 狭い道、夜明け前の霧、初めて走る県道。しまいにはうっそうと茂る林の中を抜ける道になってしまい、えらく不気味な雰囲気の中をビクビクしながら走る羽目に……。
 そんなこんなでサーキット前についたのは夜明け前の5時半頃でした。
 先週のセントラルサーキットは半袖のTシャツ一枚でも汗ばむほどの容器だったのに、今日は長袖の下着+シャツ、フリースのセーターを着ていてもまだ寒い。

 サーキット前に車を並べて開場を待ち、6時過ぎに入場開始。1コーナー奥の駐車場にPunto号を駐めて、1コーナースタンドに席を確保し、暖かい食べ物を摂るためにグランドスタンド前広場に行ったのが、7時過ぎだったでしょうか。

 屋台で朝食(豚まんとラーメン)を食べて、その次にやったのはパドックパスを買うこと。
 パドックパス5000円てのは安い(中国地方のローソン限定で前売りされたパドックパスは12000円だったと記憶してたので)なぁと思ったら、土曜日だけ有効のチケットだとのこと。どちらにしろ日曜は人がいっぱいになるだろうから、土曜だけでいいやということで、買ってみたのでした。
 インディに比べるとぜんぜん入れる場所が狭くて、パドック裏のみ。そして基本的にチームピットは裏側のシャッターは閉めっぱなしなので、狭い通路から覗き見るのを除いてピットの中は見えやしない。
 じゃあこのチケット何の意味があるかというと、ドライバーのサインがもらえる。私はもらわなかったけど。
 ヨーロッパのレースでは必ずあるチーム控え室としてのトランスポーターはなく、ドライバー達の控え室として特設テントのサロンが作られていました。
 このサロンとピットとの往復の間に、ドライバーたちはすごく気さくにサインに応じていました。

トム・コロネル。長く日本にいたので大人気。 しかも「サイン下さい」くらいの日本語は通じる。

ディアゴ・モンテイロ。F1時代、ジョーダン・トヨタに乗っていたから憶えているファンも多かったんでしょう。

織戸学。このレースでのエントリー名はマックス・オリド。テレビの取材をたくさん受けていて忙しそうだった。
この画像の背景に写っているテントがドライバーズサロン。 壁一面が透明なので中に誰がいるかわかる。

 さて、土曜日朝一番の走行は、練習走行。そこで撮った写真です。

トム・コロネル車。バンパーのところに牙の模様が面白い。セアトはディーゼルエンジンが売りなのだけれど、このクルマはワークス車ではないのでガソリンエンジンを搭載しています。

ロシアの自動車メーカー、ラダ。このクルマは、古いフィアットの設計をリファインしてロシアで生産しているクルマとのこと。これは朝の練習走行にピットから出た直後の1コーナーでの映像です。そしてこのクルマ、この後半周もしないうちに裏ストレートでボンネットを飛ばして(ロックし忘れていた模様)しまったのでした(笑)

予選開始直後、アウトラップの1コーナーの様子。グランドスタンドも、そこへ通じる通路もお客の姿がまばら。土曜日はこんなにのんびりゆったり観戦してました。

 日曜の決勝。
 WTCCは、1日に2回の決勝レースを行う独特なスプリントレースです。
 1レース目は土曜の予選順位通りに並んでペースカーランのあと、止まらずにそのままローリングスタート。
 2レース目は、1レース目の順位でトップ8だけが8位→1位と逆順に並び、あとは9位からレース結果順にならぶ「リバースグリッド制」。そしてスタートは一旦グリッド上に停止するスタンディングスタート。
 妙なレース運営だと思われるかも知れませんが、これが、コースの随所で展開される激しいバトルを生んでいます。
 この日はPunto号は場外駐車場にあり、出入りは徒歩でグランドスタンド横のゲートから……ということになるので、観戦もグランドスタンドで。1コーナー侵入の手前、ちょうど50メートル看板のあたりにいました。

 1コーナー侵入の画像は、1レース目のようす。矢印で示した2台はコースの外に飛び出しています。ていうか5台並んで1コーナーに侵入するのは無理だから(笑)

 さて、この後は激しいレース展開で、いつ撮影したものやらわかりませんがコンパクトデジカメで撮影した映像をズラズラと並べます。



 こんなバトルが毎周のように、コース上のあちこちで繰り広げられるのですからレースファンにはたまりません。

 ゴール後、レースカーはこのようにグランドスタンド前に整列させられます。この頃になるとパドックが開放され、ピットロードやコース上まで観客が入れるようになりました。(私は体調崩しそうだったのでちょっとでも早くPunto号に戻って暖房入れたかったので自重しましたが)

 表彰式でトロフィーを掲げるトム・コロネル。まさに凱旋勝利。
 こんなに遠くからでもわかるほど、ものすごく嬉しそうでした。

 WTCCグッズがぜんぜんない(WTCC出場チームのグッズは一切なし。Race of Japan公式グッズはピンバッジ1種類のみ。クレデンシャルケースもネックストラップもない)こと、相変わらず観戦者が雨や日差しを避ける場所がぜんぜんないこと、観戦者が寒さにふるえているのに温かい飲み物がほとんど売られていなかったことなど、いろいろ不満はあったのですが、レース展開がすべてをいい方向に塗り替えてくれました。それほどすばらしいレースでした。
 世界選手権はやっぱり鈴鹿でやろうよ。岡山国際サーキット、名前は『国際』だけど、実態としては走行会かサンデーレースが精一杯。とても世界選手権を開催できる器ではないですよ。正直なところ。

| https://blog.tsuduki.com/index.php?e=73 |
| モタスポ | 11:22 PM | comments (0) | trackback (x) |

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