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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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名古屋港水族館に行きました
イルカの親子
 毎年参加している日本全国規模の日本SF大会とは別に、SFファンの世界には「地方コンベンション」と呼ばれるものがたくさんあって、私は愛知県の『DAINA??CON』と島根の『雲魂』によく参加しています。どちらも、ほぼ固定した参加者が年に一度集まるイベントになっています。
 今回は愛知県日進市で開催される『DAINA??CON』に参加するために名古屋に行き、会場に行く前に立ち寄った名古屋港水族館をご紹介します。
 名古屋港水族館には初めてではなく、以前は2019年潜水艦救難艦ちよだ一般公開に行ってきたの時にも入っています。
 同じ名古屋港内には先先代の南極観測船「ふじ」なども展示されています。シャチ水槽
 これらの水槽は屋上の大プールに繋がっていて、いわゆるイルカショーも行われています。私はイルカショーには否定的なのでこちらは見ずにもう一つの呼び物であるクジラ類の遠い祖先の復元骨格標本を見に行きました。
クジラ類の祖先の復元骨格標本展示場
 クジラはもともと陸上に暮らしていたパキケトゥスというオオカミに似た動物が徐々に水中生活に順応していったと考えられていて、そのパキケトゥスから現在のクジラ類に至る様々な化石が発見されています。その復元骨格標本が、常設でこんなにたくさん見られるのは、たぶんここだけ。
アンブロケトゥス復元骨格標本
 そのパキケトゥスからさらに少し水中向けの適応が強まったのがこちらのアンブロケトゥス。まだ立派な後肢があり、陸上でも生活できたと考えられています。
バシロサウルス復元頭骨標本
 その後、後肢がなくなって完全に水中生活するようになったバシロサウルス。発見時は爬虫類(魚竜)の仲間だと推定されたために「サウルス」の名がついていますが、哺乳類です。
 水中生活をするにはこの形態がいちばん都合が良いようで、クジラ・イルカの仲間の海棲哺乳類だけではなく、サメの仲間も、絶滅した海棲爬虫類(魚竜やモササウルス類)も似たような形態に進化しています。この現象を収斂進化と言います。人類が作った潜水艦も同じような格好をしていることからも、水中ではこの形が理想的なのでしょう。
ジゴリーザ復元骨格標本
 同じバシロサウルス類で少し小型のジゴリーザ。この化石を見ると、この段階で後ろ脚がなくなっていることがわかります。
ペンギンの群れ
 南館に移ると、魚類やペンギンやウミガメの展示もあります。普通の水族館ですね。ここのペンギンは空調の効いた室内での展示で、いろんな種類がまとまって入れられています。
クロコダイルカレー その南館に館内レストランがあって。そこでは一風変わったメニューとしてサメやワニの肉を使用した料理が提供されています。
 サメは近縁種のエイ肉を何度か食べているので、今回はクロコダイルカレーを選択しました。
 カレーの上にワニ肉のフライが載っています。
 ワニ肉は「すごく噛み応えのある鶏肉」という感じの味わいでした。ヘビ肉も鶏肉に近い味だと聞いているので、爬虫類全般にそういう傾向なのかもしれません。
 さて、名古屋港水族館に来たらもう一つ見ておきたいところがあります。


続き▽
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| お仕事(小説/SF) | 04:49 PM | comments (0) | trackback (x) |
2025年秋の琵琶湖にはなぜかバスが増えました
13cmブラックバス
 10月最初の日曜日、前日から続く小雨がそぼ降る中朝から琵琶湖で外来魚駆除のイベントに参加してました。
 春にも参加したのですが、この時はイベント全体でほとんど釣れず、私自身も国内外来魚(日本に昔からいる淡水魚ではあるけど、琵琶湖にはいなかった魚)のヌマチチブが2匹、という結果でした。
 そんなわけで、どうにか都合のつくこの日にリベンジと思って参加してきたわけです。
 なお今回釣った魚を撮影しただけで周囲の状況は撮らなかったので、現場の雰囲気は春のイベントの時のものを参照してください。

 今回は朝7時頃から12時頃まで釣って、ブルーギル4匹とブラックバス1匹を釣りました。
8cmブルーギル 最初に釣れたのは小さいブルーギルでした。今回から「お魚観察アクリル水槽」を買ったので、針を外す前にそこに入れて撮影しています。
 体長8cmほど。綺麗な、そして典型的な縞模様のブルーギルの幼魚でした。
 アタリはほぼ感じ取ることができず、水草の塊に仕掛けが入っていきそうになったので根掛かりを避けるために引き上げたらかかっていました。
 2番目に釣れたのはページトップにあるブラックバスの幼魚です。体長13cm。小さくてもさすがブラックバス。アタリもはっきりして横向きにひったくるように走ってくれました。稚魚じゃなく幼魚と言えるサイズのバスを釣ったのはこれが初めてです。
12cmブルーギル
 3番目に釣れたのは少しマシなサイズの体長12cmのブルーギル。こちらも綺麗な縞模様ですね。
12cmブルーギルその2 黒い魚体
 次に釣れたのもほぼ同じサイズのブルーギル。体色が違うのは、生活環境の違いですかね。
12cmブルーギルその3
 お昼ご飯を食べた後、雨が強くなってきてそろそろ止めようかなと思いかけた時に釣れた最後の1匹も、同サイズのブルーギル。

 雨が降ったりやんだりの中、アタリは多かった(ウキがもぞもぞ動くだけの控えめなアタリはたぶん在来魚ですが)し一度は針に掛けたのにバラした(ブルーギル1、バス1は魚体が見えるところまではきました)のも多かったので全体に活性は高かったかと。
 イベント全体でも今日はバスがたくさん釣れてました。イベント主催者の発表でも、全体で5.6kgの駆除、匹数の8割がブラックバスだったそうです。
 昨年まではほぼブルーギルしか釣れず、春はほとんど釣れなかったのに、今年の春以降に急にブラックバスが増えたのは、なんか奇妙な気がします。



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| キャンプ/釣り | 07:35 PM | comments (0) | trackback (x) |
YOKOSUKA軍港めぐり
よこすか軍港めぐりクルーズトップ画像
 今年(2025年)のSF大会「かまこん」が東京都の蒲田で行われることになり、都内のホテルは高騰しているので、近いのにまだ安い京急川崎で宿を取りました。
 で、京急川崎といえば、汐入に行きやすい。
 ということで、SF大会前日の金曜日、2016年の記事以来9年ぶりに横須賀の軍港めぐりに乗ってきました。
 スマホのバッテリーを節約したくてあまり使わないコンデジで撮影したのですが、変な撮影モードに入っていたらしくてやけにハイコントラストな上にピントが甘い。(こういうことがあるから最近コンデジはあまり使わなくなっている。そして使わないからよけいにたまに使ったときにミスをする)
海上自衛隊ミサイル護衛艦3世代
 その中で、海自の主力と言っていいミサイル護衛艦3世代が並んでいたのは唯一みどころ。できれば最新鋭のステルス艦「もがみ」がもっと見やすいところに泊めていてくれればよかったのですけど。
 一番手前がミサイル護衛艦DDG 153 あさぎり型 ゆうぎり 1989年就役 2027年には退役か? と言われているそうです。
 ゆうぎりに隠されている形になっているのがほぼ最新鋭の多機能護衛艦FFM 1 もがみ型 もがみ 2022年就役。見ての通りステルス艦。
 桟橋の反対側にいるのがミサイル護衛艦DDG 107 むらさめ型 いかづち 2001年就役。
海上自衛隊ミサイル護衛艦3世代
 こちらの画像は上のミサイル護衛艦を反対側から撮影したものですが、逆光でよくわからなくなってしまいました。もがみがステルス艦だというのは、この画像からだとよくわかります。

 トップ画像はおやしお型潜水艦2隻が並んで停泊しているところ。艦船巡りの案内人さんも言っていたけれど、潜水艦は外観からはほとんど艦名が特定できません。ただ、現役で舵(尾翼?)が十字形なのはおやしお型です。そうりゅう型以降はX形になっているので。
 なお、おやしお型は呉に行けば「てつのくじら館」として公開されているので中まで入って見られますし、潜水艦桟橋に行けばたいていそうりゅう型も遠くから見られます。
海上自衛隊イージス艦2隻
 この日は日米のイージス艦も港内で散見されました。手前がDDG179まや型イージス搭載ミサイル護衛艦「まや」で、奥に並んでいるのがDDG174こんごう型イージス搭載ミサイル護衛艦「きりしま」です。
米海軍イージス艦
 手前にトップ画像と同じおやしお型潜水艦2隻が見えていて、奥で複数のクレーンに囲まれてメンテナンス中なのが米海軍のイージス艦です。横須賀の自衛隊基地と米軍基地は港の反対側に作られているのですが、なぜか自衛隊でも潜水艦桟橋だけが米軍側にあるので、こういう絵になります。


続き▽
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| 研究(聖地巡礼&電子書籍) | 10:04 PM | comments (0) | trackback (x) |
【君は放課後インソムニア】復興星 祈り星 その2【聖地巡礼】
能登 七尾市 キャンプ場から見下ろす景色
 さて、前回の続きです。
 キャンプ場のある七尾市から遠く離れたロケ地を巡り、七尾市街地に辿り着いたはいいのですが、昼食も夜のための買い出しもできていません。天気も怪しくなってきて、予報通り雨が来そうな気配もあります。
 GoogleMapで検索すると、ファミレスと地元スーパーが同じ場所にあることがわかり、そこで昼食と買い出しを済ませることにしました。
 そして食事と買い物を済ませて「さあ、キャンプ場に向かうか」とクルマのエンジンをかけたところ、携帯電話に着信。
 なんとキャンプ場からでした。チェックイン予定時間を大幅に超えているので、本当に今日来るかどうかの確認です。
「今、そちらに向かって走り出そうとエンジンをかけたところです」とかなんとか、まるで蕎麦屋の出前の見本のようなことを言ってしまいました。いや、事実そうだったのですが。
 というわけで、七尾市街地からクルマで30分ほど。「ハートランドヒルズin能登@いおり」に到着。チェックインが遅れたことをお詫びして、雨がポツリポツリと落ち始める中、早速テントを設営しました。
今回のテント設営状況
 ここはロッジや貸別荘もあるキャンプ場で、テントサイトは一応区切られてはいますが駐車場所以外は明確な境界線がなく、広々としています。各サイトごとにベンチも設置されていて、思っていたより高規格なキャンプ場でした。キャンプ場の奥の方、ロッジの間からは海を見下ろす絶景の場所もあります。(トップ画像)
 この日は「ゴールデンウィーク明けの平日で、1週間くらい前から雨予報が出ていた日」だったので、テントサイト使用者は私一人。
 どうにか雨が本格化する前に設営を終えましたが、すべてをタープ下に配置した(普段は焚き火台はタープの外)ので、かなり窮屈な感じになってしまいました。
今回のテント設営状況
1泊目夕食 タコとタラのアヒージョ
 この日の夕食は「地元産タコと北海道産マダラの黒アヒージョ」です。ミニトマト・ピーマン・マッシュルームも入れて、タコの出汁がものすごく美味しいアヒージョになりました。
2泊目夕食 サバの照り焼きと野菜炒め
 ついでに二日目の夕食も紹介しておきましょう。
 二日目の夕食は地元七尾港直送サバの照り焼き&コーンとキャベツとにんじん、ミニトマト・ピーマン・マッシュルームの野菜炒めです。

 で、二日目の『君は放課後インソムニア』ロケ地巡りです。
七尾城跡 本丸

続き▽
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| お仕事(小説/SF) | 02:43 PM | comments (0) | trackback (x) |
【君は放課後インソムニア】復興星 祈り星 その1【聖地巡礼】
真脇環状木柱列
 2024年の正月以来、いつか行かなきゃと思っていた能登半島にやっと行けました。
『君は放課後インソムニア』のロケ地探訪です。2泊のキャンプを含みます。
 トップ画像は同作作中で「旅のゴール」と表現された真脇環状木柱列です。

 予定では1日目:七尾市街地→キャンプ場・2日目:七尾市から遠いところ・3日目:フリー。その時決める という感じでしたが、午前3時に大阪を出発、順調に走って7時台に「のと里山海道」に入れたので、「これは遠いところを先に回って明日以降を楽にした方がいいかな」と思いつき、急遽1日目と2日目の予定を入れ替えることにしました。
 ところがそこから先の「のと里山海道」が、地震による崩落から復旧工事がまだ完成しておらず、開通はしているものの片側交互通行や仮敷設箇所などが次々と出てきてペースが落ち、最初の目的地である見附島(=軍艦島)に着いたのは10時を過ぎていました。
見附島
 報道でも散々映っていたのですが、見附島、地震で大きく崩落してしまい、作中で描かれている「軍艦」の姿には見えなくなってしまっています。
 砂浜に隣接する土産物店? 休憩所? 海の家? セミナーハウス? のようないろんな施設も、地震で被害を受けたと思しき折れた木材や割れたガラスなどもそのまま立ち入り禁止になっていました。(トイレは使えます)
 途中の道路の「復旧できていない様子」も含め、正直なところ気分が落ち込んでしまう景色でした。
真脇環状木柱列
 次に向かったのがトップ画像にもした「真脇縄文遺跡」です。
 広い芝生広場に環状木柱列と三本の木柱とが再現されています。
真脇遺跡横にある水路沿いの道 作中で伊咲たちが歩いてきた水路脇の道らしきものも確認できました。道を見にいくところまではしませんでしたが。

真脇遺跡縄文館入り口
真脇遺跡縄文館エントランス 聖地巡礼地図 隣接する真脇遺跡縄文館には、この遺跡から発掘された4000年にも及ぶ縄文時代の定住の遺物が展示されています。※遺跡館の内部の撮影は申請が必要で、画像をwebで公開するのは禁止されています。
 受付手前エントランスの掲示板には『君は放課後インソムニア』のロケ地観光ロードマップも貼られていました。
 この真脇遺跡縄文館の展示では、縄文時代に4000年に渡って人が定住していた痕跡が出ていて、木の柱だけでなく土器や石器もたくさん出土し、漁をして食べていたらしきイルカ類や陸上動物の骨も大量に展示されていました。作中で受ける印象よりずっとすごい遺跡なんですね。

真脇縄文遺跡公園 土製仮面と土製人形
 アイキャッチに使われた巨大土製仮面や土製の人形もありました。


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| 研究(聖地巡礼&電子書籍) | 08:46 PM | comments (0) | trackback (x) |
琵琶湖外来魚駆除大会に参加してきました。
琵琶湖外来魚駆除大会
 今年最初の琵琶湖での外来魚駆除イベントに参加してきました。
 例年参加しているのは5月下旬に行われる琵琶湖博物館横での「琵琶湖外来魚駆除の日」ですが、今年はその日に行けそうにないので、先に参加したのです。
琵琶湖外来魚駆除大会 釣り風景 開催日の2日前くらいから急速に気温が上がって初夏を思わせる気候だったのですが、この日は曇りと強風でそこまで暑くはなく快適な気温でした。
 しかし、強風と波には悩まされ、たいへん釣りにくい。
 もう一つ釣りにくい状況は、例年行っている烏丸半島先端の釣り場は水草が水面まで出ていて、その水草のきわあたりを狙って仕掛けを落とせば高確率でブルーギルが釣れていたのですが、ここにはその水草がない。
 正確には水面下2メートルくらいのところは水草があるようなのですが、見えていないので「キワ」がまったくわからない。ただ、根掛かりが頻発するので水草があるんだろうなとわかるだけ。
 そんなわけで、できるだけ深いタナを釣りたいのにウキ下を長く取ると根掛かりする。という状況でした。
 水面&足元の石積みの浅場ではホンモロコと思しき魚がたくさん泳いでいて、5メートルほど沖では体長30cmはあろうかというアカミミガメ(これも特定外来生物なので駆除したいのですが、捕まえる方法がありません)が呼吸のために水面から首を伸ばしていました。

 私個人としては開会前の朝8時くらいから閉会ギリギリの15時まで、途中食事や休憩を挟んで合計6時間くらい釣って、ヌマチチブが2匹上がっただけ。
 大会全体としても、獲れたブルーギルはほとんどが体長6cm前後の小さいもので、成魚サイズは15cmのものが1匹だけ。重量で合計しても1kgにいかなかったようです。私も釣ったヌマチチブが20匹くらいでしょうか。
 まあ、ヌマチチブは国内原産ではあるけれど琵琶湖にはいないはずの「国内外来魚」ですので、これも駆除対象ということでよしとしておきます。
琵琶湖外来魚駆除大会 本部テント

 駐車場ではクラシックミニのオーナーがオフラインイベントをやっていたらしく、カントリーマンやトラックタイプの個体などを含めて10台くらい並んでいて、興味深く見させてもらいました。



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| キャンプ/釣り | 08:13 PM | comments (0) | trackback (x) |
ワカヤマソウリュウを見に行った。
ワカヤマソウリュウ全身復元骨格
 和歌山県の鳥屋城山で発見されたモササウルス類の全身骨格化石が新属新種と認められ通称「ワカヤマソウリュウ」と名付けられたことは既報の通りですが、この度その原寸大全身復元骨格が完成したというので、和歌山県立自然博物館に見に行ってきました。
 トップ画像がその全身復元骨格です。頭部を中心にしたアップ画像もあげておきます。
 全長6メートルの海棲爬虫類の全身骨格は北西太平洋地域で唯一。またモササウルス類の中でもこの化石でしか見られない特徴が多くある、世界的にも注目されている化石だそうです。
ワカヤマソウリュウ全身復元骨格・頭部
 復元骨格は和歌山県で算出した化石に欠けている部分は世界で発見されている近縁の化石から補って作られましたが、この個体の化石から作られた部分はリアルな質感を再現した塗装を、他の個体を参考に作られた部分は単色の茶色っぽい色で塗装されていて、「どこが補われたのか」もわかる復元となっています。
ワカヤマソウリュウ生体復元模型 生体復元模型も新たに作られました。こちらは実寸大ではなく1/5サイズになっています。
 この模型で、ワカヤマソウリュウの特徴が見て取れます。
 まず背ビレがあること。
 これはモササウルス類では他に例がなく、通常後傾している背骨の一部の上辺が前方向に曲がっていることから、背ビレがあったと推定されていることを再現しています。
 また、足ヒレが他のモササウルス類より大きく、後肢のヒレが前肢のヒレより大きいことも近縁種にない特徴だそうです。
 眼窩が前方向に開けていることから、両目で前方を見られたと考えられている点も眼球が前を見ている様子で再現されています。
 このように、復元された骨格を見て、掲示されている解説を読んで、その上で生きていた時の様子を再現した模型を見ると、いろいろと読み取れることが違ってきますので、おすすめです。
和歌山県立自然博物館・外観 和歌山県立自然博物館は、水族館をメインにした海辺の博物館で、和歌山マリーナシティの近くにあります。
 水族館がメインとはいっても、鉱物や生物、化石の展示も多く、その名の通り「和歌山県の自然」について多くを知ることができる展示が揃っています。
 私が訪れたのは二度目で、前回は高校古生物部を舞台にしたラブコメマンガ『君はスキノサウルス』(関口太郎 講談社)の舞台として登場したので来てみた時でした。このマンガには同じく和歌山県内で発見されたスピノサウルス類の歯の化石が登場し、この博物館に展示されています。
 今回の企画展「よみがえるワカヤマソウリュウ」展の図録にも、著者関口太郎氏のマンガが掲載されていました。

 企画展で全身復元骨格が展示されている部屋とは別に、常設でもワカヤマソウリュウの展示が増えていました。


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| 研究(聖地巡礼&電子書籍) | 07:12 PM | comments (0) | trackback (x) |
薪ストーブ使用雑感とメンテナンス
薪ストーブ使用雑感とメンテナンス トップ画像
 あけましておめでとうございます。
 正月一発目の記事ですが、年末か!という感じの掃除の記事になりました(笑)
 実際、掃除は年が明けてからやってますので、この記事で「あけましておめでとうございます」で間違いありません。

 一つ前のエントリで初めて導入した薪ストーブですが、一回使ってみての感想とメンテナンスについての記事を書いておきます。
 まず、キャンプ当日は気温が10度くらい夜は5度前後まで下がりましたが、テント内はものすごく快適でした。薪ストーブに火がついている限りは。
 焚き火をテント内でやるのは火災や一酸化炭素中毒のリスクを考えると難しいのですが、薪ストーブは火が露出していないのと排気を煙突でテント外に出すので躊躇なく火がつけられます。(もちろん一酸化炭素チェッカーは使っています)
 調理もできるので、非常に便利です。今回、いつものカセットガスを使うコンロも持って行きましたが、結局使いませんでした。薪ストーブにスキレットと飯盒を載せられるので、他の加熱器具が必要ありません。
 ただし根本的な弱点がありました。
 薪ストーブ、薪を追加し続けないと燃焼が長続きしません。
 今回持っていった&現地で購入した薪は広葉樹でもそれほど太くなく(薪ストーブ自体が小さいため長い薪は入れられない。短い薪は相対的に細くなるので)すぐ燃え尽きてしまうのです。暖かいのはせいぜい2時間。
 寝てしまうと当然薪を追加できないので寝ると2時間くらいで寒くなる→寒いのでトイレに行きたくなって起きる→薪ストーブに火をつける→寝る→薪が燃え尽きて寒くなる→……のループでした。
 つまり冬キャンプには薪ストーブだけでなく寝ている間の暖房手段が必要でした。ポータブル電源を使った電熱毛布とか、湯たんぽとか、今いろいろ考えています。
薪ストーブ使用中、煙突がテントに近すぎた
 あとこれは使用感ではなくて設置の時に気付いたことですが、Futerfox FoxBase Evoはソロ用としてはかなり大型のテントで、しかも煙突穴がその一番高い前幕の先端近くにあるため、薪ストーブに付属の煙突では長さが足りませんでした。
薪ストーブ煙突ブラシ 跳ね上げた前幕のすぐ上にスパークアレスター(煙に混じって火の粉が飛び散るのを防止するための煙突先端につける部品)があり、このまま使い続けるのは躊躇する間隔(火の粉でテントに穴が開く危険)です。同時に、画像の赤丸のように煙突用のガイロープがテントに干渉してしまっている(擦れにより防水性などに影響がある可能性)ため、帰宅後追加の煙突パイプを買いました。その「追加の煙突パイプ」に、煙突掃除用のブラシが付属していたのです。

熱で変色して使用感バリバリの薪ストーブ

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| キャンプ/釣り | 05:11 PM | comments (0) | trackback (x) |
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