2024,12,16, Monday
カイロスロケット2号機の打ち上げがあるというので、12月13日〜15日の2泊で和歌山県那智勝浦町にキャンプに行きました。 ロケット打ち上げ見学とキャンプを組み合わせているのは、ロケットは上がるかどうかわからないので、上がらなかった時は「キャンプ楽しかった」で済ませられる体制を取っているからです。結果的に今回もそれが功を奏してしまいました。 もう一つ今回のキャンプには目的があって、冬の薪ストーブを使ったキャンプを体験してみようというものでした。このために夏から「薪ストーブ」「締め切ったテントの中で調理も食事もできる大型テント」を買い込んでいたのでした。 キャンプ場は前回のカイロスロケット1号機の時と同じ、TEMPLE CAMP 大泰寺です。なにしろソロ用としてはかなり大きなテントを張るので、区画サイトの広さがわかっていることが決め手でした。あと、ここのサイトは竹林に囲まれているので、前幕部分が見るからに風に弱そうなパップテントを張るのにいいかとも思いました。 テントはFUTURE FOXのFOX BASE EVOを選びました。たぶん今売られている1〜2人用の中では一番大きいパップテントかと。煙突のための穴も最初から開いているし、前幕を組み合わせればテント内はかなり広く天井も高くなり長時間のお籠もりキャンプでも快適に過ごせそうだというのが選定理由です。ドームテント(Coleman ツーリングドームST)とティピーテント(WAQ ALPHA TC)は持っているので、増やすならパップテントというのもありました。前幕と、念の為インナーテントも(冬にしか使わないならいらないかもと思いつつ)用意しました。 設営は思ったより簡単でした。そしてテント内は期待通りの広さでした。(画像は室内がわかりやすいように前幕を付ける前に撮影しました) 結局これに水を入れたポリタンク(5l)と食材を入れたクーラーボックスを室内に持ち込んで2泊問題なく過ごせました。(薪は適宜補充しました) 椅子は「風で倒れるから」と使わなくなっていたコンパクトなものを使いました。室内なので風は関係ないし、コンパクトな方がよかろうということで。 薪ストーブは買った状態のまま持ち込んだのですが、煙突が短くてギリギリでテントの外に出せる長さでした。(薪ストーブに関しては帰宅後のお手入れも含めて後日別のエントリで書く予定です) 画像にガスボンベが写っていますが、結局カセットコンロは使わず、調理は全て薪ストーブで済んでしまいました。 こちらが前幕までつけた状態です。ダルダルですがパップテントはじめてなのでご容赦ください。実際にはこの後(2日目に)少し前幕ポールの位置を見直して多少マシにはなりました。 キャンプ場の住所は那智勝浦町ですが、すぐ近くにある太地町の道の駅たいじで昼食を取ってからチェックインします。ここはレストランもあってクジラやイルカを使ったメニューも食べられます。この近辺だけのメニューとして「生マグロ」という記載があるものは、「一度も冷凍されていないマグロを使っている」という意味だそうです。ということで生マグロ漬け丼をいただきました。 夕食はクジラのシチューと行く前から決めていました。なので野菜は自宅で切って冷凍したものを持ち込みました。 クジラ赤身のシチューです。本当は前回と同じサエズリ(舌肉)が欲しかったのですが、売り切れていて赤身肉(赤身と書いてあったけどサシの多いもの)を買いました。よく煮込むとサシの脂の部分がスープに溶けてしまうので、肉はホロホロになる。そして脂身を吸ったスープも野菜も旨くなる。素晴らしい。 この時点で薪ストーブには感動しましたね。飯炊きもシチューも全部薪ストーブのみで済んでしまい、テントの中ではセーターもフリースもなし。ヒートテックの上に綿のワークシャツ一枚着てるだけで、シチュー食べてたら大汗かいたほどです。 この日の夜は雨で、パップテントの欠点が一つ判明。前幕部分の天井の上に水が溜まります。10分ごとくらいに天井を叩いて水を落とさないといけませんでした。幸い寝る前に雨が止んでくれたのですが、あのまま降り続いていたら雨水の重さで倒壊するのを恐れて寝られなかったかもしれません。 翌日は朝食も食べずにクルマでホテル浦島駐車場に移動し、シャトルバスでロケット見学場(旧浦神小学校跡地)へ向かいました。いや、公式見学場、ほとんど行く道を戻ってキャンプ場の近くでした(笑) 公式のロケット見学場だけに、旧小学校の校舎の前に実物大のカイロスロケットが作られています。 出店(食べ物とカイロスロケットグッズ)もあり、午前8時前に到着して3時間、退屈せずに過ごせました。が、発射10分前になって「打ち上げ延期」が発表され、撤収となったのでした。 こちらはロケット打ち上げ見学場の出店で買った食べ物。地元産のじゃばら(柑橘類)のソースを使った鶏の竜田揚げ。柑橘類らしい酸味と甘味があって美味しかったです。これ以外に前日にパンを買って持って行ってました。 見学場から再びバスで勝浦のホテル浦島駐車場に戻り、キャンプ場に戻る途中、国道42号線で看板をみかけた「ゆりの山温泉」というところでお風呂に入りました。古い「観光向けになってない」温泉で、入泉料400円(ただし石鹸もシャンプーもないのでそれらを別に買って200円)という破格値。 浴室の設備は近所の銭湯と大差なし。ただし温泉は源泉掛け流しで洗い場のお湯も温泉を流しっぱなし(すぐ横に水の出る蛇口もあってそれで温度調整する。こっちは蛇口を閉められる)。 いいお湯でしたが、近年の至れり尽くせりのスーパー銭湯に慣れている人は戸惑うかも。 二日目の夜は太地港漁協スーパーで買ったベーコン切り落としとじゃがいもとピーマンを炒めたもの。それに焼き鳥缶の炊き込みご飯です。 炊き込みご飯は醤油・みりん・酒・ほんだしと焼き鳥缶のタレも入れて炊きました。焼き鳥缶の身は缶ごと飯盒の上に置いて温めておき、炊き上がってから混ぜています。 三日目の朝。前日上層風の強さから点火すらしなかったロケットが再挑戦するというので、今度はキャンプ場近くの太地港で打ち上げを待つことにしました。昨日と同じ公式見学場にも入れたらしいのですが、その連絡のメールに気がついたのが打ち上げ延期発表された後だったのです。 10時50分頃に延期が発表され、のんびりしていると大渋滞が起こる可能性もあるので、急いで帰路に着くことにしました。 帰路。途中の串本海中公園でウミガメの赤ちゃんを手のひらに載せた(ウミガメはこの姿勢で海に浮かぶゴミなどに擬態して眠るそうです。つまりこのウミガメの赤ちゃんは私の手の上で寝ています)り、海中展望塔から「オジサン」という魚を見たり(海中展望塔、何回も行ってますがオジサンを見たのははじめてでした)して、その後バックヤードツアーにも参加しました。さっきは手のひらに載せるだけだったウミガメの赤ちゃん、こちらでは触りまくりでした。しかも、1年以上育った少し大きなウミガメにも触らせてもらえました。バックヤードではそこらじゅうの水槽(濾過水槽という、水質浄化のための水槽で他の水族館では生き物は入れません)にいろんな大きさのウミガメが泳いでいて、アカウミガメもアオウミガメも絶滅危惧種だという感覚がおかしくなりそうです。 というのも、串本海中公園はウミガメの繁殖を熱心にやっていて、毎年数百匹の赤ちゃんが生まれるそうです。その多くはすぐに海に放流されるそうですが、一部は研究調査のために飼育されていて、「一部」でも毎年増えるとなると「どの水槽にもウミガメがいる」状態になってしまうとか。 そんなわけで、ロケットの打ち上げは中止になりましたが、キャンプと串本海中公園を楽しんで帰ってきました。 後日2号機は打ち上げられたものの途中でコースを外れて自爆処理。カイロスロケット打ち上げの朗報は3号機に託されることになりました。今回の失敗からまた教訓を得ることができるはずなので、期待して待つことにいたします。 |
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