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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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スピードパッションLM-1製作記
 あけましておめでとうございます。
 今年は年賀状も作っていない都築由浩です。
 今年もよろしくお願いいたします。

 さて、今年最初のエントリは、珍しくRCカーのシャシーの製作記を書くことにしました。
 facebookで話題になったたいへん格好いいボディを手に入れたくて、海外のショップに発注してしたものです。スピードパッションLM-1。
 幅は200mmですが、通常のワールドGTサイズのシャシーよりもホイールベースが10mmほど長く、ボディは事実上このシャシー専用になりますね。
 入手までにも、荷物の間違いとかいろいろあったのですが、まあそれは省くとして、ここにはシャシーの製作記事を書いておきます。実は、何カ所か注意点があるので。

 製作記事は▽続きの下に。


 格好いいフロントサス周り。ロワアーム基部には2種類の取り付け穴が設けられた小判型のブッシュを使用し、差し込み方向と穴位置とで4種類のトレッドが選択できます。このボディでは、一番狭いトレッドを選択するようです。
 見た目からは動きそうなロワアームですが、これはシャシーに完全に固定されます。画像下側のアッパーアームだけが稼働する、インディサスとおなじ構成ですね。アッパーアームの迎角は3種類部品から選びますが、キット固定は一番強い10°でした。

 特徴的なデザインのナックル。インディサスなので下側はキングピンをねじ込んで固定するのですが、上側がGPツーリングカーのような構造になっています。フロントシャフトも基部が小判型になっていて、差し込む方向を変えることでホイルベースを微妙に変えられます。これはボディに対応するためというよりはセッティングの一部になるようですね。
 フロントサスはアッパーアームの基部に上向きにピロボールをねじ込んで、モノショック構造のフリクションダンパーを作動させるのですが、実際に動かしてみるとダンパーはほとんどストロークしないので、効果の程は疑問ですね。元々少ないサスストロークをレバー比で減らしてダンパーを動かす構造では無理ないですが。

 構造的にはレガシーと言っていいくらい保守的ながらデザインはかなり凝っていたフロント周りに対して、リヤ周りは見た目からして流行真っ盛りのリンク式。部品の精度は高く、説明書通りにサクサクと組み上がりましたが、このリヤ周りで2箇所ほど加工が必要でした。

 画像赤い矢印は、ボールを介してリアセクションとメインシャシーを繋ぐ重要なネジですが、説明書通りに組もうとすると、ネジが長すぎてうまく固定できません。説明書では3×6皿ビスが指定されているのですが、リアシャシーの皿穴加工がわずかに深すぎて、ネジの先端が穴の奧に突き当たってしまい締め込めないのです。
 手持ちに3×5mm皿ビスがなかったので、やむを得ず3×6mm皿ビスの長さを少し(0.5mmほど)削って使用しました。
 もう一箇所の変更点は、一旦組み上がったあとで判明した問題です。画像の白い矢印の部分。
 モーターマウントのアルミ部品よりもリアシャシーのFRP板が飛びだしているために、モーターを固定した時に接触してしまいます。これではモーターがまっすぐ取り付けられず、ピニオンとスパーギアが斜めにかみ合ってしまって、駆動効率が極端に落ちてしまいます。
 これはモーターと干渉しない程度にFRP板を削って対策しました。

 もう一つ、組み上げたあとで問題になって、一度分解して手を入れた箇所が、画像の白矢印で指したスパーギヤの中心部分です。
 ここはデフギヤなのでシャフトとスパーギヤは互いに回転するようにしておかなければいけません。たいていのRCカーではここにボールベアリングが組み込まれていますが、このLM-1では、けっこうな力で押し込まないといけないくらい固い噛み合わせになっていました。
 組んでみると案の定、デフの動きが非常に固く(18個もあるデフボールと、付属のデフグリスが固いのも影響があるでしょうが)、DDカーでこれはどうだろうと思ったので、一旦分解して、スパーギヤの中心穴を少し拡げました。ガタがない範囲で、シャフト側との回転にあまり抵抗のない程度なので、たぶん0.2mmとかそのくらい。
 組み直したデフは、まだ一般的なDDカーのデフよりは固いですが、それはデフボールを減らす(一応、シェイクダウン前なので説明書通り18個入れて組みました)などすればどうにかできるだろうと思います。

 と、まあ、タミヤやヨコモのキットを組んでいる分にはたぶん必要ないであろう注意点だけを簡単に列挙してみました。
 1月中には国内でも入手できるようになるようですので、ル・マンが好きな方は是非組んでみて下さい。
 え? ボディですか? メインのボディ部分だけで4つの部品に分けて作られ、画像以外にまだリヤウイング関連の小部品、フロントカナード、ライトハウス内側まで別体で成型された凝ったボディです。
 付属のステッカーは、特定の車種のものではなくて、SpeedPassionのイメージのモノになっています。スケールカラーにするにはステッカーから作らないと……。下画像は、マスキングのための塗り分け位置を確認するために仮組みした時に撮影したモノです。

 そんなわけでこれから塗るところです。うまく塗れたら、またここでご紹介します。
| https://blog.tsuduki.com/index.php?e=438 |
| RC(ラジコン) | 10:01 PM | comments (2) | trackback (x) |
どうもです。>はるのさん

サスアームはそんなに柔らかい感じはしませんでしたから改良されているのかも知れません。実走してみないとわかりませんが。
ボールは樹脂でしたが、最初から樹脂ボールは不安を感じていたので、金属製のボールに交換しようと思います。まあ、シェイクダウンまではこのままで。

デフは対策品が出てるってことですかね? あの固いデフはあんまりですよね。

ピボットボールのネジは、無理やりねじ込むよりもネジを削った方がいいですよ。樹脂部品を変形させてボールを押す可能\性があるので。
| 都築由浩 | EMAIL | URL | 2014/01/03 12:07 AM | Imocahnw |

SP-1の足と(アッパーアームを除いて)共通ですね。
ノーマルのロアアームボールは樹脂ですか?そうだと脱臼しやすいので、
京商のプラズマLM用ボールに交換して、さらにキングピンスプリングの下
にM3用のワッシャを入れて抜け止めにしておくといいですよ。
ロアアームが改良されていれば、必要ないかもしれませんが…
SP-1の初期型はロアアームが非常に柔らかくてひどい有様でした。

デフは多分誤作です。SP-1の時も同様のトラブルがあったようですので。

リヤのピボットボールは、実はSP-1ではM3×6ビスで無理やり締めろという
指示になってます(^^;
普通にやったらネジがつぶれるので、僕は一度M3のイモネジをねじ込んで
六角穴加工時のバリを除去してから使用しました。

ご参考まで。
| はるの | EMAIL | URL | 2014/01/02 11:34 PM | X4zFAfl6 |


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