ここ数週間、SF大会の準備で忙しくて自転車は乗るだけ、まったく整備できずにいたのです。一度、あまりのペダルの重さとリム打ちパンクのリスクに耐えかねてショップの店先で空気入れを借りたくらいでした。
そんなわけで、今日はチェーン洗浄と空気圧調整に加えて、ブレーキ調整も行いました。
実は少し前に右の「TACX ブレーキチューナー」を購入していたので、これを使ってみたかったのでした。
実はスポーツ自転車のリムブレーキの調整は大変面倒くさい作業です。
ブレーキシューはその構造上、縦にも横にも角度を調整することが出来るようになっているのですが、調整できるということは「油断するとずれる」という意味でもあり、左右のシューの当たり面がぴったり合って、かつ適度なトーインをつけるというのは至難の業だったのです。
それを簡単にやろうというのが、今回紹介しているTACXブレーキチューナーです。
TACXブレーキチューナーの使い方は簡単そのもの。ホイールのリム部分をまたがせるようにして右画像の赤丸の蝶ナットを締めこんで固定し、ブレーキシューを押し当てた状態でシューを固定するだけ。
これで左右の当たり面は同じ高さに調整でき、しかもトーインまでつくというのです。
ここでいうトーインというのは、左右のブレーキシューをホイールのリムに平行に取り付けるのではなく、進行方向に対して前が少し閉じた方向に角度を付けて固定するということです。こうすることで、ブレーキ鳴きしにくくブレーキタッチもよくすることができます。
ただしこの角度が左右均等になっていないと片効きになったりブレーキタッチがかえって悪くなったりするのです。
TACXブレーキチューナーは、ブレーキシューを押し当てる面に最初から角度が付いているので、このトーインも確実に左右均等につけられるのが特徴です。
実際には、ブレーキツールの厚みがあるため、左右のブレーキを繋いでいるワイヤーを3〜5mmくらい緩める必要がありました。
まずブレーキワイヤーを緩めてホイールリムとブレーキシューの間の空間を確保し、そこにブレーキツールを滑り込ませて、シューを固定しているナットを緩めてブレーキチューナーの左右同じ位置にシューが当たるように調整。シューをブレーキツールに押し付けた状態でネットを閉めこみます。
左右のブレーキシューを固定したらTACXブレーキチューナーを取り外し、最初に少しだけ緩めたブレーキワイヤーを引っ張り直してブレーキの引きしろを調整して、これでブレーキ調整は終了です。
職人技も何も必要なく、簡単にトーインが着いたブレーキ調整ができました。
構造からするとすごく高いジグのように感じますが、TACXブレーキチューナー、思った以上に便利です。
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自転車 | 05:59 PM |
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