2013,02,13, Wednesday
本日、KindleDirectPublishingで、2冊の電子書籍を発売しました。出版社名は同人誌の個人サークル名として使っているUpsideDownになっています。 一冊は小説。『CAVE IN -The Time/Space-』です。 この作品、2006年12月に発売されて、その3ヶ月後に出版社が破産。その後の管財人との間のやりとりで出版権が戻ってきているものですから、誰に遠慮することなく発売することができました。 藤城陽さんのご協力もあり、イラストも全点収録されています。KindlePaperwhite等のモノクロの端末ではモノクロで、iPad等のカラー端末ではカラーでご覧いただけます。 今回、電子書籍ということで、口絵と本文イラストをまとめて見られる『イラストギャラリー』コーナーを巻末につけました。ここにはロゴ等がのらないカバーイラストや、書籍版には掲載されなかった口絵イラストの背景違いバージョンも収録しています。 さらにあとがきはこの電子版のために新たに書き起こしました。 本文もこまかなところが書籍版とは違っています。(もっとも、これは私から出版社に原稿を送ったあとでの修正や校正が入った本文データが手元に残っていないから、という事情ですが) この本、元が新書版でしかもかなり厚い本だったので、文章量は通常の文庫の倍近くあります。また執筆当時、小さな出版社の新興レーベルでしかも新書判ということもあって、かなり好き放題に書かせてもらった、拙作の中でも特にお気に入りの作品です。 価格は500円にしました。ギリギリまで600円にしようと思っていたのですが、どうも「電子書籍は安価なもの」という認識があるようで、バーゲンプライスなのですが。 もう一冊は、電子書籍では実用書の方が需要が高そうということで、以前から書きたかったライトノベルの書き方本を書き下ろしました。 『ぶっちゃけすぎのライトノベル執筆講座』というタイトルです。 ここ数年いろんなところで教えてきたライトノベル執筆のノウハウと、現在市場にあるライトノベル執筆本を読んでの不満なところとをぶちこんだ電子書籍になっています。 あとがきにも書きましたが、商業出版では書きにくいところまで踏み込みたかったので、企画を出版社に持ち込むのではなく、あえて電子書籍の個人出版という方法を選びました。 量的にも、紙の本にするにはかなり少ないのですが、「ライトノベルの書き方」に関してはポイントを絞り込んだ内容になっているつもりです。 こちらの価格は戦略的に300円に設定しました。 これらの電子書籍をリリースする過程の話、売り上げの推移などは、7月に広島で開催される日本SF大会「こいこん」の中で、電子書籍パネルディスカッションとしていろいろ話す予定です。
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| お仕事(小説/SF) | 08:49 PM | comments (0) | trackback (x) | |
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