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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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その自転車、追い抜く必要がありますか?
 このエントリ、カテゴリが「クルマ」になっていますが、実態としては自転車と自動車の両方の話になります。
 ここ数日で何度も同じ目にあったので、特に自動車を運転される方に注意していただきたいことをまとめたくなりました。

 上図のように、自転車が車道の左側を走っていて、その後方から追いついてきた自動車がその先で左折したい場合のことです。
 こんな時、自転車を追い抜いてから左折しようとする人が非常にたくさんいますが、はっきり言ってそれはかえって時間がかかるし、もちろん事故の原因にもなる可能性もあるのでやめた方がいいですよ、という話。
 もちろんここで強調したいのは「かえって時間がかかりますよ」という部分です。

 このような状況で自動車が自転車を追い抜いたあとで左折すると、自転車は大減速を余儀なくされます。自動車がすぐに左折して行く(左折する道路に歩行者がいなければ可能ですが、可能性は低いです)か、自分が通れるだけの余地を開けて一旦停止してくれるなら直進できるし、そうでなければ右に進路変更して自動車の後ろを横切る形にしなければなりません。その判断をするために、大幅に減速するかあるいは一旦停止する必要があります。
 同時に、自動車側も、そのまますぐに左折して進めるか、自転車が前を横切るか、後ろに回ってくれるか確認しなければ動けなくなります。つまり大減速をするか一旦停止する以外に道はありません。(最初から自転車を巻き込んで事故を起こすつもりなら話は別ですが、そこまで悪意のあるドライバーのことはここでは無視します)
 どちらにせよ自転車が減速し意志決定して再び動きだすまで自動車側はどうにもできなくなるわけで、自転車が減速せずに直進した場合よりも時間がかかります。

 つまり、上図のように、自転車を追い抜く前に少し減速して自転車を先に直進させてから左折に入った方が、結局は早く進めることになります。副次的には、自転車側の操作ミスや技術の未熟などによる事故を防ぐこともできます。

 クルマを運転していて、自分が曲がりたい方向に自転車が走っていると、つい加速して追い抜いてから曲がりたくなる気持ちはわかりますが、「結局は待った方が早いし安全」を肝に銘じて安全運転をお願いしたいです。

| https://blog.tsuduki.com/index.php?e=414 |
| クルマ | 12:44 AM | comments (0) | trackback (x) |

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