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2011,07,27, Wednesday
奇しくもクトゥルー神話に題をとったコミックが二冊、この7月に発売されましたのでご紹介。
まずは『今日の早川さん』のcocoさんによる「萌えクトゥルー」マンガ『異形達によると世界は…』です。 クトゥルー、ダゴン、ナイアルラトホテップ、ティンダロスの犬、ウルタールの猫、ハスター……おなじみの邪神たちが、かわいらしい女の子に擬人化されてフルカラーの四コママンガで描かれます。 ほのぼのした四コマだけでなく、クトゥルー作品らしい短編マンガもいくつか収録されていて、作者の「クトゥルー」に対する愛情が伝わってきます。 個人的にはこの短編がすごく好きです。 一方『災厄娘inアーカム』と同じ青心社から発売された『クトゥルーは眠らない』は対照的に、同社の文庫『クトゥルー』シリーズから7作品をコミカライズした「正統派」のクトゥルーコミックです。 コミカライズと言っても原作をそのままではなく、ある作品は舞台を戦前の日本に移したり、また別の作品では携帯電話を小道具に使ったりして、それぞれのマンガ家さんのアレンジが加えられています。 特に巻頭の『陰栖鱒村奇談』は、H・P・ラヴクラフトの代表作の一つ『インスマスを覆う影』を舞台を移してコミカライズした作品で、すごく大幅にアレンジされているにもかかわらず雰囲気のある、いいマンガになっていました。 どちらもおすすめです。 |




