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2011,12,27, Tuesday
「人気作家数人が自炊代行業者を訴える」というニュースが流れて以来、あちこちでこの話題を見かけます。的外れな話が多く見受けられ、「自炊代行業がなぜダメなのか」という点がどんどんぼやけていくので、何度かにわけて「日本の電子書籍市場」と「自炊と自炊代行と著作権法」について書こうと思いました。
今回は後者「自炊と自炊代行と著作権法」の話です。 最初にはっきりさせておきたいのは、私は電子書籍に関しては積極的に勧めて欲しいと思っていますし、本を買った読者が個人的に行う「自炊」に関してはまったく問題ないしいいことだと思っています。自炊代行業も、きちんと行われるのなら便利で良いサービスだと思います。ただし現状では自炊代行業は弊害が大きいし違法でもあると思っています。(違法かどうかは最終的には裁判で争うことなので、ここでは「私は違法だと思う」という表現を使います) それと「自炊代行業は違法である」というのと「自炊はダメ」というのとはまったく別の問題です。ネット上の多くの意見は、ここを混同しているから的外れになってしまっているように思います。一般論として「商業的に、不特定多数を相手に、有料で」行う行為と「個人的に、自分自身/家族/親しい友人間で、無償で」行う行為とは区別して論じるはずです。それをどうして「自炊代行業」と「自炊」に関して同一であるかのように論じるのか、そこにはなにか論者の偏った意図を感じるほどです。 というわけで最初に書きましたとおり、今回は「自炊代行業はなぜダメなのか」という話を、▽続きの下に。 続き▽
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| お仕事(小説/SF) | 04:25 AM | comments (2) | trackback (x) | |





