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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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RCラリージャパン 第1戦スノーラリー
 3年前から開催されているRCラリージャパンの第1戦スノーラリーに参加してきました。
 このレース、初開催の時から行きたいなぁと思っていたのですが、なにせPunto号はチェーン巻けないため(スタッドレスも買ってないし)あきらめていたのです。

(続きは長文で画像も多いのでご注意ください)

 昨年、ドロームでいつも一緒に走っていて変なレースに参加するのが趣味の内海さんが四輪駆動車に乗り換えたのを機に「連れてってください」とお願いしておきながら、上海行きが日程かぶってしまって断念。内海さんお一人で行かせてしまうという羽目になってしまったところ、今年はなんとか一週間ずれてくれたので、ちょっと無理しても参加することにしたのでした。

 会場は長野県の斑尾高原スキー場に隣接するペンション『りんごじゃむ』さん。オーナーがラジコン好きで、簡単なパーツショップとサーキットが併設されています。
 スノーラリーはその併設サーキットに積もった雪を押し固めて開催されているのです。
 昨年は夕方からスタートで3つのSSともナイトレースとして開催されたイベントですが、終了時間が深夜に及んでしまい、あまりに寒くて参加者が大変すぎ&近隣のペンションから苦情が来たと言うことで、今年は2つのSSを午前中に、3SSをナイトレースにすることになったそう。

 内海さんの車に乗せてもらって会場に到着したのは早朝五時過ぎ。
 六時頃から参加者も協力してのコース整備がはじまり、続いて集合写真撮影とコンクールデレガンス。


 これは、会場前の道路(!)に参加車両を並べて行われました。写真撮影のライティングの関係でやむを得ず。
 まず集合写真を撮影してから、選考がはじまります。
 私のストラトスは、無事広坂パパさんに選んでいただき、コンデレゲットできました。いや、正直「狙いすぎ」でわざと選ばれないことがある(タミグラなんかでは特に)ので、選考の瞬間は結構緊張するのです。

 コンクールデレガンスを取った時点で、昼間の走行をパスして宿にチェックインし部屋で眠らせてもらってもよかった(ヲイ)のですが、長年の友人にしてRCマガジン誌記者のいでらさんの雑誌記事には走ってるシーンもあった方がいいだろうからと思って走ることに。
 私が出るビギナークラスは参加車両8台。これを二つに分けて4台ずつの走行になります。私は最初の走行組。
 夜間走行をする前にライトを壊すわけにいかないので、ジャンプは飛ばずにのんびり走ります。

 操縦台前には細かいシケインの4連ヘアピンがあるのですが、これが曲者。うまくコーナーの頂点を結ぶように走り抜けられれば(右図の緑ライン)いいのですが、一度でもスタックすると、マーシャルによってコースに平行にマシンを置かれてしまいます。そうすると舵角がたりなくて次のコーナーで再度スタックする羽目に……(右図の赤ライン参照)
 ここには苦労させられました。

 操縦台の位置が悪く(下画像のトラクサスのバナーの後ろが操縦台)て、ジャンプの着地姿勢は見えないし、その先のヘアピンカーブに至っては路面のアップダウンの関係でイン側のパイロンがまったく見えず、コースの真ん中を走るしかありません。

 それだけじゃなく、日差しの中で柔らかくなった路面は周回ごとに掘れてふかふかに(下画像)なっていきます。路面状態が周回ごとに変わっちゃうというひどいことに。

 とりあえずスタックしないようにゆっくり走りましたが、何回かは止まっちゃったなぁ。

 SS2はSS1とは逆走になり、ジャンプが上り坂になってしまいます。なにがまずいかというと、ある程度スピードに乗せてジャンプに行かないと途中でスタックしてしまうということ。1回は勢いが足りずにジャンプの頂上で亀の子状態になってしまいました。

 SS1、SS2終了時点で私はクラス5位。ナイトセッションになるSS3でも変わらず最初の走行組で走ることになりました。

 SS3はナイトセッションになるということで、ここからは長〜い昼休み。
 何度か壁につっこんだりジャンプでアゴから落ちたりしたので、ボディのフロント下側が割れてしまっていたのをシューグーで補修して、それから昼食のお弁当をいただきます。
 夕方からはSS3に備えてコース整備。

 午前中の走行で掘り返されてフカフカになったコース上の雪を押し固め、その上に融雪剤をまいたり水をまいたりして一旦溶かした上で気温で凍らせ、完全なアイスバーン路面にするのです。
 スコップを持って作業を手伝っていたら、汗だくになってしまった。
 例年に比べれば温かいとはいえ、気温は4度とかそんなもん。そんな中、汗を掻いて立っていたら間違いなくまた風邪をこじらせるので、悪いと思いつつペンションの中に引っ込ませてもらいました。

 さて、ナイトセッションの時間。
 走行直前になっていでらさんのピットを見に行くと、ガチガチに固まった路面に対応して車高を下げているではないですか。
「こりゃ理屈だわ」
 そう思った私は、こそっと自分の車も車高を下げたのでした。
 私の走行組は一番最初なので、日没後といってもまだ空には明るさが残っています。
 その上、ヘッドライトなしでも走れるほどに明るく照らされたコース上ですから、四連マグライトなんて「やりすぎ」な電飾は必要ありませんでした。
 一緒に走るのは、SS1か2でトラブルを背負ってまともに走れなかった人たちばかり。スタート直後にちょっと絡んでおいて行かれましたが、裏ストレートのジャンプ前でトップに復帰。そこからはぶっちぎりのトップ走行を続けることになりました。
 午前中の走行と違いガチガチに凍った路面は何周走ってもグリップ感が変化しません。凍っていると言ってもグリップはそこそこあって、ドリフトタイヤよりはよほど走りやすいという状況で、絡まないようにジャンプでも飛ばないように気をつけて走ります。(下画像の撮影は内海さん)

 最初は10周だと思っていた周回数がいつの間にか変更されて15周になっていることをアナウンサーの声で知るというアクシデントはありましたが、このステージも無事完走できました。
 さすが頑丈さで知られたRS4Pro2+密閉性の高い純正インナーボディの組み合わせ。最新のタミヤDF03Ra勢が、モーターへの浸水からアンプトラブルを起こしていた中で、信頼性の高さは抜群でした。
 この信頼性が功を奏して、上位4台の走行組でトラブルを起こした1台を抜いて、ビギナークラス総合4位で終えることができました。


 今回のラリージャパンは4回目ということで、4位には「飛び賞」が用意されていました(イーグルのビギナーセットという、プロポとバッテリーのセット)。さらにコンデレの賞品(「ひろさか」製の塗装済みボディ)もいただき、参加賞ももらったので大変豪華な戦利品となりました。

 さらにさらに、コンデレを取ったというだけでシャンパンファイトにも参加させてもらい、嬉しい経験をすることに。シャンパンじゃなくて「シャンパン風味の炭酸ジュース」でしたけどね(笑)

 レース後には隣接のペンションりんごじゃむにて、ゲストの広坂パパを交えて夕食会&懇親会も開かれるという、非常にアットホームなイベントでした。
 是非また来年も参加したいですね。いや、来年といわず6月に行われるというグラベルイベントにも行ければ行きたいところです。

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| RC(ラジコン) | 11:43 PM | comments (0) | trackback (x) |

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