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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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【Punto号10万キロの大改修】エンブレム自作
 実は先日来、Punto号をディーラーに預けています。
 不具合ではありません。
 洗車をさぼりまくっていたら、鳥糞やら日光やらでクリア層でやられて屋根とボンネットの塗装がひどいことになってしまい、10万キロを期に一度手を入れようということで再塗装に出しているのです。
 で、それにあわせて他にもいろいろ手を入れることにして、そのうちの一つが「エンブレム」
 Punto号のエンブレム、もちろん新車購入時についてきたものですが、いつの間にやらクリアだかなんだかの間にゴミが入ってしまい、右画像のように青いはずの部分が一部白く濁っています。
 純正部品を取り寄せてもよかったのですが、今回の大改修では外観が大幅にスポーティになるので、以前からやりたかったABARTHエンブレムを取り付けることにしました。
 純正品以外の円形のABARTHのエンブレムはGrandePunto初期型/先代Panda用がありますが、小さい方でも直径85mmもあります。PuntoHGTのエンブレムは74mmなので、これは使えません。
 そこで、エンブレムの自作です。


 材料として用意した本物のABARTHエンブレムは高さ50mm。ほんとうは60mmのがあれば見栄え的に最高なんですが。ないものはどうしようもありません。これに合わせて台座を製作します。
 下画像のように台座はABS樹脂(手元に在庫してたので)をつかいます。2mm厚のものを4枚積層すれば十分でしょう。

 このうち2枚を貼り付けた後エンブレムの形に切り抜きます。

 エンブレムの形の穴開けは、ドリルで点線状に穴を空けた後ニッパーでその穴を繋ぐように切り込んでいき、ヤスリで形を整えていくという原始的な方法です。

 それでも右画像のようにぴったりはまる穴を空けることができます。エンブレム本体の厚さは約3mm。ABSの板の表面からエンブレムの表面まで1mmほど凹んでいるのも、最初からの計算通りです。

 さらに外形も自然に膨らんでいくように削っていきます。この画像ではまだ外周の膨らみが大きすぎて全体的にボッテリした印象になっていますが、だいたい形が見えてきました。

 右画像はその外周の膨らみもいい感じに削り込み、プライマーサフェイサーを吹いたところです。
 プライマーサフェイサーを吹いてグレーになると、表面の凹凸がよく見えるようになり、左右の形の不均等や表面のデコボコがないかチェックするのが楽になります。
 エンブレムの厚みはやはり8mmで正解でした。薄くすると安っぽくなるし厚みを強調すると重たい印象になるので、外周の曲面はそのあたりの調子を見ながら全周が均等になるように削っていくので、手間がかかります。

 成形とサフ吹きがおわったら、カッティングシートのプライマー(接着力強化)と中央のエンブレム部分で地肌が見えないように、黒いラッカーカラーで塗装します。
 台座をカーボン柄にするにはカッティングシートを使います。最近流行の、3Mのダイノックというシートです。ただカーボン柄がプリントされているだけではなく、綾織りカーボン特有の凹凸や質感まで再現されていて、耐候性もあるそうです。
 上画像の右端がダイノックシート。曲面に貼るので少し大きめに切ってあります。本当は画像よりさらに大きめに切った方が作業しやすいです。引っぱって伸ばす時のてがかりになるので。

 ダイノックシートはカッティングシートとしてはかなりしっかりしている印象がありますが、ドライヤーであぶってやるとグニャグニャになるのでかなりきつい曲面でも貼ることができます。
 エンブレムが入る溝部分は、垂直面(エンブレムと台座に挟まれる部分)は残してありますが、底のエンブレムを接着する部分はシートを?がしてABSの地肌にします。
 エンブレムには最初から両面シートがついていますので、それで台座に貼り付けて作業は終了。エンブレム完成です。

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| クルマ | 02:07 AM | comments (0) | trackback (x) |

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