上海でのお楽しみといえば、路上にある「日本では見かけないクルマ達」ですね。<ごく一部のマニア向け「お楽しみ」だろそれ
土曜日に、大学の近くにある五角場という地元の人向けの一大ショッピングエリアに行ってきまして、その時に目に付いた「日本で見かけないクルマ達」です。
日曜日も休みだったんですが、すごく天気がいい代わりにとんでもない黄砂で、目を開けていられないので外出するのはやめました。午前中にちょっとだけ近くの復旦大学の学生街に行ってみましたが、クルマに関しては収穫はなしでした。
まずは五角場で見かけたすごい小さいクルマ。前後のエンブレムから「BYD F0」と名前だけはわかったんですが、ホテルに帰ってからwikiで調べました。
アメリカのwikipediaによると、これはトヨタ・アイゴー(日本では売られていない超小型車)の「an unlicensed copy」だそうです。
このクルマは、この日ホテルに帰るまでに3台は見かけましたから、結構売れているモデルなのかも。
去年、別のエンプレムの着いた(そっちはトヨタの別ブランドだった気がする)似たクルマを見たので、あれがアイゴーそのものだったのかな?
他にも何台かあるのですが、続き▽のあとで。
ボウタイ(シボレーのエンブレムをこう呼ぶ)が付いているのに見かけない車種を発見。車名バッジによると「SAIL」とある。で、これもホテルに帰ってからwikipediaで調べてみました。
もともとはオペル・コルサをベースに上海GMが開発したアジア専売モデルが、シボレー・セイルでした。
しかしこの画像のモデルは明らかにwikipediaにある画像より新しい車種です。
あと、屋根のラインとサイドウィンドウの切れ上がり具合に激しく見覚えが……。
もしかしたらPunto号と同じ188系プントをベースに開発されたモデルなのかも知れません。単なる推測ですが。
このモデルは知っていました。FIATが東欧諸国で販売するために、すでにモデル末期に入っていた176系プントをベースに開発したPALIOです。
1990年代後半、ヨーロッパのメーカーは東欧向けモデル(多くは本国では型落ちしたモデルをベースにフェイスリフトして車名を変えたもの)を中国向けに転用するケースが多く、これもその一つ。
青くて丸いノーズエンブレムと、リアハッチに貼られた4分割型樹脂製メーカーエンブレムから、Punto号と同時期に生産されたモデルであることがわかります。
これはたしか昨年も撮影したクルマです。IVECOの実用車。IVECOはFIATグループの実用車部門で、ここ上海でもトラックやワゴン車でよく見かけます。
上海のモータリゼーションを支えるのは、実はモペット。アシストサイクルではありません。エンジンだけでも走れる、ペダルの付いた自転車です。
たいていは「一度も洗車されたことがないんじゃないの?」という感じに埃だらけなのですが、このモペットは買ったばかりなのかきれいだったので撮影しました。
こうやって見てみるとデザインも垢抜けているし、インホイールモーターの電動モデルみたいなので、これは日本に持って行っても売れるんじゃないでしょうか。日本だと原付免許が必要で、ナンバーも取らなきゃいけないですけど。
こういうクルマ達が走っている道路上ですが、交通マナーはまるで三〇年前の大阪のようです。要するに信号は「めやす」であって、車がこなけりゃ適当に渡ってよい。逆に正面が青信号でも、横から来る車(特にモペットやスクーター)が止まることを確認するまでは歩きだしちゃだめ。
私はすぐなじむことができました。逆に、日本に帰ってからもとの「今の日本モード」に戻すのがたいへんなくらいで……
| https://blog.tsuduki.com/index.php?e=283 |
|
クルマ | 11:44 PM |
comments (1) | trackback (x) |