2024,11,10, Sunday
今年も香川県は観音寺市に行ってきました。 今回は、市の観光課が企画した『結城友奈は勇者である』10周年記念・作品舞台コラボイベント『勇者部活動報告-反省会の章-』というトークショーを見るのが表のメイン目的です。「表の」というのは、もちろん「裏の」メイン目的もあるからで、それはいつも通り「うどん」巡りです(笑) 当初は金曜から香川県入りして一宮公園キャンプ場に2泊するつもりだったのですが、金曜に自宅に用事ができ、また日曜の天気予報が思わしくなく、「乾燥撤収(テントを干して乾かした状態での撤収)できないのはつらいなあ」ということで、急遽お隣の三豊市に宿を取って土曜日に香川入りとなりました。 で、観音寺に入って朝一からうどんです。 観音寺で早朝からやっている美味しいうどんといえば「上戸うどん」さん。JR四国予讃線箕浦駅のすぐ横、海辺にあるお店です。 ここはお店に入ってすぐ(麺の量を)オーダーして、麺の入った丼を受け取り、自分で温めて(長時間ゆがくと味がぼけるので温めるだけ。そしてよくお湯を切りましょう。お湯にはかなり塩味があるので)、自分で出汁を注いで、好みのトッピングをして会計するセルフ形式です。 私はかけうどん(中)に無料の天かすと刻みネギをトッピングしました。 腰のある麺にいりこ出汁がよく効いたさぬきうどんの王道といったお店です。 ここは観音寺市でもかなり四国中央市に近い南の方で、そのまま観音寺市の南の端にあたる「道の駅とよはま」に向かいました。「結城友奈は勇者である」スタンプラリーの台紙を受け取るためです。 道の駅とよはまの売店では『結城友奈は勇者である』グッズが売られていたり、『結城友奈は勇者である』ラッピング自動販売機が設置されていたりして、作中には登場しないものの以前から聖地巡礼客がたくさん来るポイントになっています。スタンプラリーのポイントになるのも初回からずっとそうで、ただしメイン舞台の観音寺駅周辺からはかなり離れているので、「ここのスタンプラリーはクルマが必須」の原因になっていたりします。 私はここから北上しつつスタンプ集めをします。二つ目のスタンプは地元のお祭り関連の展示が行われている「ちょうさ会館」です。 ※ちょうさ会館に行く途中、もう一つのスタンプポイント「萩の湯」に立ち寄ることができますが、開業時間前であったことと同じスタンプが「つるや」にもあることから、今回はスキップしました。 ちょうさ会館に入ってみると、無料の特別展示室の中に過去に作られた『結城友奈は勇者である』観光ポスターと過去のスタンプラリーについての展示がありました。 開店時間になったので、「つるや」でうどんです。作中にも登場したうどん屋さんなので、やはり作中に登場した肉ぶっかけうどんを注文しました。 前回までは「椅子に座ってからオーダーして配膳されるのを待つ」スタイルだったつるやさんですが、今回行ってみるとセルフ形式に変わっていました。といっても、「上戸」さんとはちがう、完成したうどんを渡してくれる形式です。 ここの肉ぶっかけうどんは甘辛く煮た肉がうどんの出汁とよく合って本当に美味しいです。 ※画像のうどんは先に撮影するのを忘れてちょっとかき混ぜてしまいました。 JR観音寺駅前の観光案内所「大正橋プラザ」と観音寺市民会館「ハイスタッフホール」にも立ち寄ってスタンプを押し、ゴールの「道の駅ことひき」に向かいます。 道の駅ことひきは「世界のコイン館」と「大平正芳記念館」が併設された道の駅で、観光名所の銭形砂絵も近くにあります。観音寺市観光協会も入っているので、観音寺観光の拠点的な立ち位置でもあります。ページトップの勇者6人のスタチュー(声優さんサイン入り)もここに展示されています。 ここで6つ目のスタンプを押して窓口に台紙を持っていくと、スタンプラリー景品の缶バッジをもらえます。 この後、ふたたびまちなか交流駐車場に戻ってクルマを駐め、観音寺の市街地を歩きました。目的地は 「やな川うどん」さんです。古い街並みの真ん中にあって、手前がお店で奥に製麺所があります。ここのうどんが「毎日でも食べられる/地元で愛されている」すごく優しい味で、観音寺にくるたびに必ず立ち寄っているお店です。 時間的にもちょうどお昼過ぎ。これで朝8時ごろに観音寺についてから4杯目のうどんですが、もちろんおいしくいただきました。 ちなみに讃岐うどんのお店、その日用意した麺がなくなったら閉まってしまうのは当然として、普通に営業時間が午後3時までとかなので、この日の私のうどんはこれで終了です。この後、観音寺市街地をぶらついたり駐車場のクルマの中で仮眠したりして、予約している宿に向かいました。 さて、翌日は表のメインのイベントの日です。この日に雨が降る予報だったから宿を取ったのですが、実際には午前中は雲ひとつないお天気でした。 会場入りする前に朝食です。 お店の名前は「つるかめ」。これまでも何度も目の前を通ったことがある駐車場がついた(ファミレス形式の)お店ですが、店内に入るのは初めてです。 うどんはかけ(中)をオーダー。うん。おいしい。 ※香川県で「おいしくない」うどん屋は長続きしないので、チェーン店から個人店まで入ってハズレだった経験はありません。 イベント会場になっている観音寺グランドホテルはキャンプで来るようになる以前に定宿にしていたホテルです。広い駐車場があるのは知っていましたがそれでも余裕はないだろうということで、クルマはまちなか交流駐車場に駐めて1km強の距離を歩いて移動することにしました。アニメのロケ地探訪では1日に10km以上歩くこともざらなので、往復で3kmないくらいなら問題ありません。 ホテルの宴会場が会場なので、平面にパイプ椅子を並べてそれほど高くない舞台を見る形式です。それだと、前の人の頭で舞台はほとんど見えない状態でした。これは残念。今回、2回公演の2回とも入場券の抽選に外れた知人がいたので、できればハイスタッフホールでやって欲しかったですね。 トークショーの中では、「10年経ってもこんなイベントができてこんなにたくさんのファンが集まってくれて、こんな作品他に覚えがない」という声が登壇者から異口同音に語られました。第1期本放映終了三ヶ月後に初めて観音寺に行った時、「街中に『ゆゆゆ』聖地であるという主張がぜんぜんない。つるやさんにすらポスター1枚なく、ファン製作と思われる聖地マップのモノクロコピーが駅前の観光案内所に来訪ノートと一緒に置かれていただけ」というブログ記事を書いた私にも感無量でした。 また、上江津氏からは「最初はご当地もの作品という意識はしておらず、観光協会との連携もなかった。むしろ避けていた」という言葉もあって、最初期に観音寺側から「パッケージに「煮干しは完全栄養食」という文字が入った袋入り煮干しのタイアップ商品を断られた」という証言を聞いていたので、ちょっと納得できるところがありました。 また、犬吠埼風役の声優内山夕実さんからは「最初に香川県に来たDVD特典映像の撮影の時、ついた直後に予定表を見て『3食うどん? なんで?』と思ったけど、実際やってみると美味しすぎてむしろ『3食うどんのスケジュール組んでくれてありがとうございます』という気持ちになった。なんなら帰りの空港で最後に追いうどんしてから飛行機に乗った」とか、「その後も何回も香川に来てるけど、聖地巡りよりうどん巡りに来てる感覚」という言葉もありました。 後者は私も同じ。ロケ地巡りは下調べさえしておけば一泊二日の日程1回でだいたい回れてしまいます。特にロケ地に行く気がなくても何回も観音寺に行くのはうどんが目的です。 従来から「聖地巡礼で地域おこしを成功させるには、美味しいご当地料理(イベント等で来た巡礼客が再訪する理由)が欠かせない」と言ってるのは、「広島・竹原のお好み焼き」「香川・観音寺のうどん」等実例をたくさん見ているからでもあります。 他にも何度も観音寺に来ていて見聞きしたこと・感じたことに符合する発言がたくさんあって、楽しいトークショーでした。ぜひまたやってほしいイベントです。 イベントが終わって会場のホテルから出ると、午前中は雲ひとつない天気だったのに、空は一面雲で覆われ、ポツリポツリと時折雨粒を感じる空模様。 物販に入ることもせず、大慌てで1km離れた駐車場に戻らざるを得なくなりました。 駐車場に着いた時には午後3時をすぎていたので、もううどん屋さんは開いていないだろうと、ファミレスで昼食をとって帰路につきました。
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| 研究(聖地巡礼&電子書籍) | 10:45 PM | comments (0) | trackback (x) | |
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