2024,10,28, Monday
SFファンに愛される老舗地方コンベンションの一つ「ダイナコン」に参加するために愛知県に行ったのですが、今回は少し観光らしきこともしてきました。 『あいち航空ミュージアム』に行ったのです。 航空自衛隊小牧基地と滑走路を共有する名古屋飛行場横にあるショッピングモール「エアポートウォーク名古屋」に併設される形で、屋上から滑走路を一望できる立地に建てられた飛行機の博物館です。 公式サイトによると、実機のYS-11の展示が呼び物のようでした。 岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(空宙博)に比べると展示場自体が小さく展示機も少なめですが、前述のYS-11を含め実機の中に入れる展示が多くてなかなか楽しめました。 開発中止になったMRJは、客室のモックアップが展示されていて、実際に客席に座ることもできます。 入場時にYS-11操縦シミュレーターが無料でできると聞いて申し込みましたが、これはシミュレーターというよりパソコンゲーム。コンピュータから聞こえてくる指示通りにレバー類を操作するだけ。操作系も計器盤も実機のそれとは全く違いました。それでも着陸には失敗したのですが(たぶん推力絞りすぎで、滑走路まで到達せずに落ちた)。 入場してまず2階デッキに展示されているのは日本製航空機の模型たち。デッキからは実機展示されている階下を見渡せて、(上のYS-11の写真)むしろそちらの方が壮観です。 そこから階下に降りると、いろんな展示機を間近に見ることができます。 ブルーインパルスT-4(実機) T-2は各務原の空宙博で見られるので、ここではその後継機のT-4という展示はいいなと思いました。展示機体の周囲にはブルーインパルスの歴史を学べるパネルが並べられていました。 YS-11(航空自衛隊仕様・実機)全体の写真は上にあるので、ここではエンジンと機内の画像を。 第二次世界大戦後に初めて日本のメーカーが開発した旅客機ですが、展示されているのは航空自衛隊でVIP輸送機として使用されていた個体です。違いは機内の装備にあって、GPSがない時代、民間の航空管制の対象外になる自衛隊機では自機の位置を把握するためのナビゲーターが乗る必要があり、パイロット席と客室の間にその席が設けられていました。機内も見学できます。 MRJ(客室のみモックアップ) 三菱航空機が上のYS-11以来40年ぶりに開発していた国産の小型旅客機ですが、何度かの試験飛行と実用化延期ののちに開発を中止した機体のモックアップ。客席とその後方のギャレー(キャビンクルーが料理の準備などをする場所)とが再現されています。客席に座って写真を撮影することができます。 屋上の展望デッキから見る名古屋飛行場(航空自衛隊小牧基地)全景 パノラマ撮影したのでものすごく小さくしか見えませんが、左上の滑走路反対側に自衛隊機がたくさん駐まっていました。滑走路の手前側はヘリコプターとセスナ等の小型民間機の駐機場、右手前のフェンスに囲まれた駐車場は一般駐車場です。 航空機を展示するには規模の小さい博物館だったのであまり期待はしていなかったのですが、気がつくと2時間くらい飽きずに過ごせたんだから、入場料金1000円の値打ちは十分にありました。
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| お仕事(小説/SF) | 04:57 PM | comments (0) | trackback (x) | |
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