今年もワールドドロームに参加してきました。
昨年はいろいろ忙しくて不参加だった前日設営日から参加したのですが、今年の設営は大変でした。朝からしとしとと雨が降っていて、かなり寒く、レインスーツは用意していったのですが長靴まではなかったので、靴も靴下もぐしょぐしょになってしまいました。
とはいえ、ボランティアの設営参加者は年々手慣れていっており、午後2時頃にはほぼ設営終了。レース当日参加者が使用する電源の設置、安全を確保するコース脇ネットの展開、コースを彩るスポンサーバナーの設置が終わりました。
今年、私はこれまでずっと参加してきたスーパートラッククラスをやめ、四輪駆動のツーリングカーを使用するナスカーライツクラスに参加することにしました。
その理由は、昨年コースの第4ターンにひどい路面ギャップができて、それでマシンが撥ねてクラッシュ……というのを繰り返してしまったためでした。ツーリングカーをベースにするナスカーライツクラスなら、四輪独立のサスペンションを使うことができてこのギャップの影響を受けにくいと考えられます。
この日、雨のおかげでその路面ギャップが昨年よりさらにひどくなっているのがはっきりわかりました。
「ナスカーライツに変えておいてよかった」と思いましたね。この時は。
翌日の土曜日はきれいに晴れ上がってすばらしいレース日和になりました。
画像は集合写真撮影中の参加車両の一部。かっこういいNASCAR風ペイントを施されたR/Cカー達が集まるのが、このレースの魅力の一つです。
ワールドドロームはR/Cカーの専門誌『RC World』が主催ですから、雑誌取材は最優先で行われます。この撮影会もその一つ。ドライバーズミーティング、(特に初心者向けの)走行デモをしながらの「ピスト走行の諸注意」が済むと、全体集合写真と、クラス別記念撮影も行われます。このコースにR/Cカーをおいて撮影できる機会はそう無いので、参加者も格好いい写真を撮ろうといろいろ撮影するわけです。
下の画像はトラッククラス、インディカークラスの集合写真。レポートの続きはその下の▽続きのあとで。
さて、今年の私のシャシー、すでに前の記事にも書きましたが、YOKOMOのドリフトパッケージをベースにしています。シャシー自体は一昨年愛知県のセントレアで開催された「ペーパームーンR/Cフェスタ」で抽選に当たった物で、ドリフトタイヤを履かせて一度だけ(公園の閉鎖された駐車場で)走行させました。
そのシャシーを、「ケツカキ用20/17ベベルギア」を前後に組みこんだ完全直結四輪駆動仕様とし、ボディサイドステフナー、ウレタンバンパー等を追加した「ドローム仕様」として臨んだわけです。
ボディはレース当日まで公開できませんでした。というのも、2011年12月2日にレーベル創刊の「講談社ラノベ文庫」から、第2弾として2012年1月2日発売予定『コープスパーティ ブラッドカバーリピーテッドフィアー(上)』をメインスポンサーとしてでかでかと貼り付けたため。発売情報が解禁される日まで、お見せできなかったのです。
ナスカーライツクラス集合写真では、最前列を確保させていただきました。
土曜日朝一番に行われる四分間の練習走行でわかったのは、「組んでいったギヤ比2.3では低すぎる」ということ。隣で走行させていた人に尋ねると、「ギア比は1.4だ」とのこと。いくら何でもそれはやり過ぎだろうとその時は思ったのですが、とにかく2.3で低すぎるのは明らかなので、次の予選以降どんどんギア比が上がることになりました。
結局、日曜朝の時点でギア比は1.39に達したのです。
セッティングとしては、フロントタイヤが食い過ぎでステアリングが過剰に動いてしまうので、フロントスプリングを手持ちの中で一番硬い「タミヤ ウルトラハード」に変更(ちなみにリアはその日の手持ちで一番柔らかい「タミヤ エンジンカー用ミディアムハード」)。リバウンドが0になってしまうのが気になりますが、どうしようもありません。もともと28%まで落としてあったステアリング舵角を20%まで落として、やっとハンドリング的にはいい感じにもっていけたのですが、それでもスピードが足りない感じが消せませんでした。
# レース中聞いた話では、フロントタイヤにドリフトタイヤを使うくら
# いグリップを落としていいようなので、来年はドリタイヤも用意して
# 行かなきゃな、と思っています。
ここで思いついたのが、「このシャシーは常時四輪直結デフなし駆動だ」ということ。つまり、タイヤ径や内輪差で一番遅いタイヤに他の全てのタイヤが回転をあわせてしまって、モーターの回転数を生かせてないんじゃないか? ということ。
デフとかワンウェイは持って行ってなかったので(デフはあっても組めないですが、ギア比の関係で)、とりあえず前後のタイヤを同じ銘柄にそろえて、タイヤ径の差を無しにしました。
このセッティングが、決勝レース直前の最後のセッティングです。
で、結果。
スピードは思ったように伸びず、しかも前後同タイヤになったことでせっかくバランスが取れていたセッティングまで狂い、スピン・クラッシュしてタイヤが取れ、終了という羽目に。
むう。宿題が残っちゃったなあ、という感じです。
さて、レース成績と関係なく(ていうか私はあんまり成績そのものにはこだわりがないので)楽しめるワールドドローム。今年もいっぱいスポッターをやらせてもらいました。
スポッターというのは、実車のオーバルレースにもあるのですが、つまりドライバーにコースの状況を教えて判断の補助をする人のことです。
「次のコーナーのイン側にクラッシュした車が止まっているから、アウト側を走れ」とか、そういう情報を伝えるのです。ドライバーは基本的に自分のクルマの周囲しか見えておらず、しかも急ハンドルが即スピンに繋がるワールドドロームでは一つ先のコーナーを走るラインを変えるためにはストレート一本挟んだ前のコーナーからそのつもりでいる必要があるので、コース上の安全走行のためにはスポッターは必須と言っていい存在です。
今年の私のスポッターは、後ろから速いクルマが来た時に「譲らないで。ラインをキープしていたら勝手に抜いてくれるから」と伝えることに注意しました。バンク上で譲ろうとしてラインを変えると、後続の速いクルマはそれを予測できずにぶつかるしかなくなっちゃうことが多いので。
スポッターを担当したドライバーがいい走りをできてタイムアップすると嬉しいですね。
ワールドドロームは今年からバッテリーをワンメイクのLiFe2200mAhに変更しました。このルール変更は大当たりで、全クラスで1〜2秒落ち。昨年大問題になり私が金曜日にチェックした第四ターンのギャップも、スピードが落ちた分影響が少なくなっていたようです。
来年も開催されるようですので、参加を迷っておられる方はLiFeによる過当競争が始まる前の今がチャンスです。是非!
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RC(ラジコン) | 05:24 PM |
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