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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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【聖地巡礼】岡山駅前はロケ地だらけ【推しが武道館いってくれたら死ぬ】

 原作:平尾アウリ 監督:山本裕介 シリーズ構成:赤尾でこ という組み合わせで「これは百合だ!」と確信してしまった『推しが武道館いってくれたら死ぬ』のロケ地が岡山市ということで、行くことにしました。
 一つ前のエントリに書いた通り、宿泊のキャンプ場が土曜日泊が取れなかったので日曜泊。つまりこのエントリの取材を行ったのはド平日の月曜日、ということになります。
 トップ画像は、岡山駅前の桃太郎像から。アニメ作中にもたびたび登場していますし、「桃太郎像の鞘が折られたような顔」というセリフにも登場しているアレです。
 今回巡ったのは岡山駅周辺エリアがメインというかほとんどのロケ地は岡山駅周辺に集中しています。まずは駅前にある、可愛くデフォルメされた桃太郎が寝そべっている郵便ポスト。これも作中にたびたび登場しています。
 駅前には下の噴水もあります。ChamJam初のライブイベントのあとメンバーたちが話し合った場所だったり、えりぴよたちが集合場所として使っている場所です。


 ここもたびたび登場するイオンモール岡山。
 メンバーやえりぴよたちが買い物に来たり、舞菜がはじめて前列で歌った時のイベント会場もここです。イベント後にくまさがえりぴよと電話で話していたテーブルもありました。
 実は今回、ここの駐車場を利用しました。平日ということで2時間無料+1000円買い物すればさらに1時間無料だったので。(その他にも市営駐車場はじめ近隣にはコイン駐車場がたくさんあります。ただし日曜祝日は混んでいることが予想されます)

 路面電車の岡山駅前駅です。作中でセリフにもありましたが、いつものライブ会場に行くにはここから路面電車に乗るのが楽です。今回私は往路を他の撮影ポイントを巡りながら歩いて行きましたが、帰りは路面電車を利用しました。作中でも車内がよく描かれていましたので、それはそれで一つのロケ地だなあと思います。


 作中では「岡山市商店街」として登場していた「岡山駅前商店街」の入り口にある桃のモニュメント。上で紹介した噴水のあたりから見えています。
 れおが以前所属していたグループはこの商店街でイベントをやっていたようです。(空音が目撃したのもこの商店街)対してChamJamのイベント会場はけっこう岡山駅から離れていて、「そこそこいいところまで行ったアイドルグループ」と「地下アイドルグループ」の差が出ているのかなあと思いました。

 さて、そのChamJamの定例イベントが行なわれている会場です。
 見ての通り、階段も含めて再現度が高いです。ただし、道路の向かい側にスタバはありませんし、そもそも道路自体が作中よりけっこう広い、車の通行量の多い道路でした。
 なお、路面電車では『県庁通り』が最寄駅になります。

 イベント会場からは少し歩きますが、あーやがバイトしているメイドカフェ「しゃるろっと」も、かなり高い再現度で存在しています。私が行った月曜は残念ながら定休日で、店内に入ることはできませんでした。「オランダ通り」という道に面しています。
 これも作中に何度も登場する翼竜のモニュメント。岡山市表町商店街にあります。
 作中ではまっすぐ向いている首は、実際には微妙に左に曲がっていて、実は下画像の通り別の恐竜のモニュメントと向かいあう形になっています。

 同じく表町商店街にある時計塔。作中では「お金がなくても楽しめるメンバーと同じポーズで写真をとる遊び」とか、クリスマスイベント前にえりぴよが妄想しているシーンの背景とかに登場しています。
 この商店街には他にもえりぴよたちがライブ後に座って話し込んでいるベンチもあり、見所が多いです。

 画像にはありませんがこの他にも岡山駅からライブ会場の間には西川緑道公園という親水公園があり、ここも作中によく登場しています。ライブの行き帰りなどで川沿いの遊歩道のシーンがある時はだいたいここですね。

 駐車場からクルマを出して、向かったのは池田動物園です。作中には「ふんわか動物園」としてイベント会場の一つとして登場しました。
 駐車場はあまり広くありません。入場料と別に駐車場代も支払うことになりますので、混んでいる場合は周辺のコインパーキングを利用しても損にはなりません。岡山駅西口からバスを利用する方法もあるようです。

 この入場ゲートは近年建て替えられたそうで、作中に登場したものとはデザインが変わっています。
 丘一つまるごとが動物園になっていて、中の通路は常にアップダウンがあります。
 たぶんあのエピソードで一番印象的な「背景」というと、下の動物のフィギュアじゃないでしょうか。入場ゲートを入ってすぐ目の前にあります。
 昔ながらの動物園なので、サファリパーク形式の動物園を見慣れてしまうとしょうしょう物足りないものがありますが、園内では多くの動物たちを見ることができます。
 しかし、私が気になったのは動物ではなく一軒の古民家でした。

『岡山民俗館』と看板を掲げているこの建物は、岡山県新見市でダムの底に沈むはずだった古民家を道具類ごとここに移設展示しているもので、中に入るとそこはまるで金田一耕助の世界。奇しくも新見市は金田一耕助バスツアーで巡った高梁市と並んで『八つ墓村』のロケ地に使われることの多い場所。
 家財道具もたくさん並べられていて、かなりじっくりと見入ってしまいました。

 岡山市近辺には他にも『推しが武道館いってくれたら死ぬ』作中に登場した場所がいくつかある(初詣のロケ地2箇所、えりぴよの自宅近辺など)のですが、大阪からならけっこう気軽に行けるところなので、また来ることにして、この日は帰路につきました。
 ロケ地巡りをしていると、「ロケ地とは言っているけれどすごく改変されていて風景自体ぜんぜん違う」とか「個々のロケ地の再現度は高いけれど相互の距離感がまったく違う(作中で徒歩移動しているのに実際には数km離れているとか)」とかよくあるのですが、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』は個々の再現度も高く、各ロケ地間の距離感も現実に沿っているものと感じました。(通り道の描写が多少遠回りしないと行けなかったりはあります)
 そういう「どこまで再現されているのか?」を実際に体験してみるのも、ロケ地巡りの楽しさだと思っています。
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| 研究(聖地巡礼&電子書籍) | 10:24 PM | comments (0) | trackback (x) |

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