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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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2024年初キャンプは串本/太地町
串本海中公園水族館 ロケット応援水槽
 和歌山県串本にあるスペースポート紀伊から、カイロスロケット1号機が打ち上がると聞いて、3月8日から2泊でとれるキャンプ場を探して行ってきました。
 宿泊したのはTempleCamp大泰寺という、お寺の中にあるキャンプ場です。串本市ではなくその横の太地町にあるキャンプ場で、かねて行きたかった「太地町立くじらの博物館」にも行けるぞ、ということで喜んで予約しました。

 大阪から太地町に行くには、阪和自動車道→紀勢自動車道→国道42号線というルートで、230kmくらいの道のりです。今回は「ロケット打ち上げを見る」という目的が頭の大半を占めてしまったこともあり、釣り道具を持たずに行くことにしたので「早朝に現地着」という条件もなくなり、朝6時ごろに大阪を出発するという旅程としました。
道の駅すさみ すさみ町立エビとカニの水族館
すさみ町立エビとカニの水族館 タッチプールのタカアシガニとカブトエビ 途中、国道42号線に降りたところにある道の駅すさみでは、前回の和歌山キャンプの時に訪れた「すさみ町立エビとカニの水族館」にも立ち寄り、タッチプールでタカアシガニやカブトガニに触れてきました。オオグソクムシもタッチプールにいましたが、ちょっと気持ち悪くて触れなかったです。

道端に並んでいたロケット打ち上げ応援の幟と渋滞予測看板 ここからの国道42号線沿いには右のような幟や交通渋滞予測がずらりと並んでいる場所があったり、「道の駅くしもと橋杭岩」の土産物売り場にはカイロスロケットグッズコーナーが作られていたりして、地元のロケット観光に対する期待を感じます。
道の駅くしもと橋杭岩 カイロスロケット応援グッズ売り場
道の駅たいじ 外観
道の駅たいじ 鯨カツ定食 キャンプ場近くの道の駅たいじで昼食。鯨カツ定食をいただきました。
 この道の駅たいじにも土産物売り場にいろんなクジラ肉やイルカ肉が売っているのですが、すぐ目の前にクジラ肉・イルカ肉専門のお店があったのでそこで夕食の具材を購入し、さらに検索して道の駅を出る前に近くの太地港の漁協前にあるスーパーで買い物をしてから、キャンプ場に向かいました。

キャンプ風景 テンプルキャンプ大泰寺

 予約したTempleCamp大泰寺に行ってみると「オートサイト」と呼ばれているテント泊のサイトは2つしかなく、他は「RVサイト」つまり車中泊サイトがいくつかというコンパクトなキャンプ場でした。寺の敷地内で使用していない空き地(たぶん元駐車場)をキャンプ場として運用している感じかと。
 サイト自体は広くて、クルマを駐めた横にゆったりとテントとタープをレイアウトできました。
 レイアウトは上画像の通りColemanツーリングドームSTと3mのスクエアタープを使った小川張り。風向きを考慮して、タープには画像の奥の方にポールを一本追加して出入り口にしてあります。
キャンプ料理 クジラのさえずりのシチュー
 1日目の夕食はキャンプ場に着く前に、近くの「道の駅たいじ」の目の前にあるお店で「クジラのさえずり(舌)」を買ってきて、自宅で切って凍らせてきた野菜と一緒にシチューにしました。さえずり肉はトロトロの「コラーゲン!」という感じの食感で、大変美味しかったです。

 一つ前のエントリに書いたとおり、直前になって寒の戻りがあって暖房器具なしが不安になりました。といってもそんな直前に暖房機器を買うわけにもいかず、シュラフは冬用と夏用を重ねて使用に加えてUSB電気膝掛け(私のモバイルバッテリーからでは2時間くらいしか使えない)、防寒着も余裕を見て持ち込むことに。
 それらを全部使っても明け方は寒いなと感じるほどの冷え込みでした。クルマのフロントガラスには氷が張っていたくらい。
 逆にそのおかげで虫の心配はまったくしなくてよかったのですが。
 6時起きで食パンを焼いてジャムを塗っただけの簡単朝食を済ませ、7時にはキャンプ場を離れました。そう。この日はロケットの打ち上げ予定日だったのです。

 事前の下調べでは、平見台展望台という丘の上の展望台からロケット打ち上げを見る予定をしていたのですが、当日行ってみると駐車場が満車でどうにもなりません。仕方なく丘を降りていくと、釣り客用にトイレや駐車場を完備した港が目に入りました。太地港でした。
 そんなわけで港にクルマを置き、ほぼ3時間半後の打ち上げ予定時刻を釣り人さんと雑談して過ごしました。
 ちなみに太地港というとイルカ漁で有名ですが、港内には日本全国の水族館でイルカショーをするためのイルカいけすがあります。でっかい生簀だなあと思っていたら、時々イルカが跳ねているところを目撃。それと悟りました。
 私は水族館は大好きですが、イルカショーは見ないようにしています。水族館は「水中の生き物をできるだけ自然の環境に近い状態で展示して生態を見る」ためにあると考えているからですが、反面そうした水族館に集客するためのアトラクションとしてイルカショーが有効であることもわかっています。ですので「イルカショー自体には反対しないが自分自身では見ない」という態度を採っています。

 寒風吹き荒ぶ中3時間以上も港で待っていたのですが、残念ながらこの日の打ち上げは中止になってしまいました。理由は後日知ったのですが、事前に告知されていた立ち入り禁止海域に船が侵入したため点火できなかった、とのこと。そして数日後点火・打ち上げされたロケットは離陸後5秒で指令破壊。原因究明と2号機の成功が待たれます。
太地町立くじらの博物館 外観
 打ち上げ中止は残念でしたが、気を取り直して待望の「太地町立くじらの博物館」に行きました。
 博物館は建物内の「博物館」エリアと、その横にあるクジラショー・イルカショー用のプールエリアに分かれていて、前述の通り私はショー関係は見ないので建物内の博物館だけを見ることにします。
 展示物はクジラの骨格標本もありましたが、太地町で発達した伝統クジラ漁に関する展示と、「全身くまなく利用する」と言われたクジラを使った工芸品などの展示が充実していて、これはここでしかできない博物館だなと思いました。
 近くで野外展示されている昭和40年代後半に南氷洋捕鯨に使われた捕鯨船「第一京丸」を見て、博物館前のレストランで昼食をとってから、キャンプ場に戻りました。
捕鯨船 第一京丸
キャンプ料理 牛とじ鍋と鶏めし 2日目の夕食は太地港漁協の前にあるスーパーで買った牛肉と卵で牛とじ鍋、それと予備食料に積んであったほていの焼き鳥缶を使って鶏めしにしました。
 この日は前日よりさらに寒くて、スマホのバッテリーが電圧低下で「電池切れ」を表示することも……。モバイルバッテリーを繋いで寝袋の中に入れることでどうにか朝まで使えましたが。

串本海中公園 外観
串本海中公園 ウミガメプール 帰り道は串本海中公園に立ち寄って、ウミガメたちと透明度の高い串本の海を堪能して大阪に帰ってきました。トップ画像のロケットが入れられた水槽は、串本海中公園の水族館にあった「ロケット応援水槽」です。

 3月の南紀とは思えない寒さの中でのキャンプとなりました。カイロスロケットは残念な結果になってしまいましたが、今年の初キャンプ、キャンプ場は快適だったしご飯は美味しかったし、楽しいキャンプでした。もう少し気候がよくなったらもう一度行きたいところですね。次は釣りの準備もしていきます。
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| キャンプ/釣り | 11:52 PM | comments (0) | trackback (x) |

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