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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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【グラスリップ】福井県坂井市三国町を探訪【聖地巡礼】

 現在放送中のアニメ『グラスリップ』の舞台のモデルになった福井県坂井市三国町に行ってきました。
 三国町は有名な景勝地の東尋坊の近くで、温泉地でもあり、また海産物の美味しい港町でもあります。このエントリには書いていませんが、食事の方も楽しめる場所ですよ。
 三国港でまず行ったのは(ていうか最初にたどり着いた「見覚えのある景色」が)トップ画像にもした、えちぜん鉄道三国芦原線の三国港駅です。無人駅なのでホームや駅舎の撮影は可能です。
 終着駅なのでホームは片側にしかありません。トップ画像はホームの反対側の駐車場から撮影したものです。

 駅舎内には『グラスリップ』ファンのためのノートが置かれていました。
 駅舎とは別に資料館のような建物があり、そちらにはポスターも貼られています。わたしが行ったのは平日だったので人が少ない絵が撮影できました。


 トップ画像で電車の上に見えている「めがね橋」はアニメでもよく描かれている特徴的な舞台です。もちろんここも撮影してきました。駅舎から坂を登ってグルリと回り込めばすぐにたどりつけます。アニメの中でも描写よりも小さな橋のように感じましたが、帰ってきてから確認してみたら再現度は高いですね。


 ストーリーの発端となった白山神社も歩いて行ける範囲にありました。歩いてみると、実際にはサンセットビーチの駐車場がすぐ目の前にあるのでそこまで車で移動してもよかったなあとは思いましたが。
 この参道の細い階段が特徴的ですね。また、境内の様子も非常に再現度が高いです。
 この辺りから金沢にかけて、白山神社とか白山比め神社とか白山信仰の神社がたくさんあります。5月に行った金沢の白山比め神社の本社は正規空母・加賀の艦内神社の分霊元ですし、あとで紹介する刈安山キャンプ場にもその分社があります。

 作中では「麒麟館」と言っていますが、実際には「龍翔館」という名前です。
 この特徴的な建物はもともと小学校の校舎として設計され、現在は三国の歴史資料館として使用されていました。設計したのはなんとあのだまし絵で有名なエッシャーのお父上だそうです。入場料300円。
 最上階の展望室は作中そのままで、ベランダも再現度は高かったです。(館内撮影禁止ですが、展望室とベランダは展示物を写さない範囲で撮影可能だそうです。受付の方に許可をもらう配慮は必要でしょう)

 作中とは違い、三国港からはクルマがないとちょっと移動が難しいのが、カフェ・カゼミチのモデルになったカフェ・コトノハです。坂井市の隣のあわら市にある「金津創作の森」の近くにあり、北陸道の金津ICからも近く、あとで紹介する刈安山キャンプ場にも近いです。

 カフェの店長はアニメ等にも理解があり、カフェなのになぜかメニューに「おろし蕎麦」があって(ちなみに、大根おろしの辛味がとてもおいしいお蕎麦でした)いろいろお話をうかがいました。アニメ放送開始直後くらいから、だいたい毎日聖地巡礼客が何人かは訪ねてきているそうです。

 実は今回移動したルートは 北陸道金津IC→刈安山キャンプ場→カフェ・コトノハ(開店前)→(クルマにちょっとしたトラブルが発生したため一旦福井市内のフィアット正規ディーラーに移動)→三国港周辺→ワタリガラススタジオ→カフェ・コトノハ(店内に入る) という順番でした。このレポートは、紹介しやすい順に書いているので三国港周辺からはじめましたが、たぶんこの順番が一番効率的に見て回れます。(もちろん福井市内に移動する必要はありませんが(笑))

 ワタリガラススタジオも、三国港周辺から20km以上あります。作中では自転車で移動しているようですが、ロードバイクでもないとちょっと無理な距離。このあたりはカフェ・コトノハも同じですね。
 わたしが行ったのが平日ということもあったのでしょう、工房で三人作業中の方がおられましたが、お忙しそうにしておられたのでお話はできませんでした。工房の脇にはカップや風鈴などのショップスペースもあったのですが、ガラス工房の仕事って「作業しながらちょっとお店に移動」というわけにはいきませんからね。
 ちなみに工房の外観は周辺も含めて作中ほとんどそのままですが、自宅にあたる建物はありません。

 さて、最後の紹介になってしまいましたが実は最初に行った、刈安山展望台です。
 作中では第3話で透子たち三人が山道をハイキングしながら、幸ちゃんだけが百姉さんのクルマで移動してきた、あのキャンプ場です。
 今回は雪哉が透子にふられたあの展望台と、その脇にある小さな神社を撮影してきました。キャンプ場からだとちょっと歩きます。白山比め神社の大鳥居をくぐってたくさん登った先にあります。
 作中では展望台から少し離れたところに神社の祠があったのですが、実際はすぐ横です。展望台での会話が聞こえるくらいの距離です。たぶんそれを避けるために少し遠ざけたんでしょうね。
 正直このキャンプ場まで来るのは大変です。特に朝の時間帯は、ガードレールもない細い曲がりくねった山道を登りながら何度も朝日が真正面から目に入って道がぜんぜん見えなくなったり、一応舗装はされているのですが、あまり走るクルマがないせいか、小枝やら葉っぱやら石やらがやたら路面にあったり、しかもわたしが行った時はここを走っている途中でクルマにちょっとしたトラブルがあって運転に神経を使わなければいけなくなったり……。今確認したら作中でもけっこうな描写がされてますね。え〜と、運転初心者にはおすすめしかねます。
 ちなみに作中でも百姉さんが「イノシシ見たよ」と言ってましたが、私のクルマの目の前をウリボウ(イノシシの子供)が横切っていきました。そんな感じの場所です。

 ということで、ものすごく駆け足に『グラスリップ』の前半の主要な舞台を巡ってきました。大阪からだと、ギリギリ日帰りできる距離なんですね。後半で印象的な舞台が出てきたら、また行きたいと思います。でも、刈安山に登るのはもういいかな?
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| 研究(聖地巡礼&電子書籍) | 11:08 PM | comments (0) | trackback (x) |

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