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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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【響け! ユーフォニアム】そして、宇治へ行ってきたのです【聖地巡礼】

 五連休となったシルバーウィークの2日目、京阪電車に乗って宇治に行ってきました。
 京アニ製作のTVアニメ『響け! ユーフォニアム』のロケ地が宇治市で、そのあまりのアニメーション技術の高さ、細やかな配慮が行き届いた脚本や演出のすごさに魅了された身としては行くしかなかろうと思ったわけです。
 トップ画像はその京阪電車の宇治線の列車のヘッドマークです。女の子四人組バージョンも見かけたので、おそらく久美子・麗奈・緑輝サファイア版もあるものと思われます。

 そしてこれまで多くのアニメ作品とコラボしてきた京阪のこと。やっぱりありました等身大ポップの展示。久美子と麗奈は宇治線終点の宇治駅、葉月はおうばく駅、四人のものは六地蔵駅にありました。もう一つは京都線の伏見稲荷駅にあるはずなので、おそらくそれが緑輝なのでしょう。今回は時間的に立ち寄ることができませんでした。
 宇治駅の久美子・麗奈と黄檗駅の葉月は、劇中で自宅の最寄り駅となっているし、六地蔵駅は学校の最寄り駅ですので、ということは緑輝の自宅最寄り駅は伏見稲荷駅なのかも知れません。
 移動に京阪電車を使い、宇治線内のいくつかの駅を移動することになるので、今回は「伏見・宇治1dayチケット」を利用しました。大阪市内の京阪の駅から800円で1日宇治線内の駅(+一部の京都線内の駅)が乗り降り自由になりますので、お得です。宇治駅周辺は平等院などもあって純然たる観光地、駐車場はありますが混んでいたり高かったりしますので、クルマで行くより電車で行く方がよいと判断しました。

 宇治駅まで行って最初に行ったのが、劇中で久美子がよく学校帰りに座っているベンチです。宇治川縁の遊歩道にあるのですが、このベンチは大人気で何度か行ったにもかかわらず常に誰かが座っていて撮影できませんでした。
 その隣のベンチでは譜面立てをたててオーボエと思しき楽器の練習をしている女の子が二人。曲が奧華子「愛を見つけた場所」だったので、おそらく彼女たちも『響け! ユーフォニアム』のファンなのでしょう。
 ▽続きの下は、画像も文章もたっぷりです。


 川べりの遊歩道のもう少し先には、宇治市の観光センターもあります。そこには『響け! ユーフォニアム』コーナーも設置されていて、聖地巡礼者ノートや大学のコンテンツツーリズム研究室のアンケートもあるので、ぜひ立ち寄ってください。宇治駅周辺の聖地巡礼マップもおいてあります。


 さて、「久美子ベンチ」(上に書いたアンケート用紙にそう表記されていた)の画像が撮れなかったのは残念ですが、次に向かったのは宇治神社です。久美子ベンチのちょうど対岸辺りにあって、神社の前の川べりにある石垣が4話で久美子と秀一が話していた場所なのでした。麗奈の「なにか言った!?」が印象的なシーンですね(笑)
 上画像が麗奈が自転車を駐めた歩道側から、下画像が橋の上から撮った画像です。

 宇治神社からさらに奥に入っていくと大吉山があるのですが、それはあとで行きたいので、とりあえず宇治駅に戻ることにしました。

 画像は夜景になっていますが、宇治駅前の交差点、みやげ物屋さんのある角から撮影したものです。画像右側は京阪宇治駅を写したもの。5話の麗奈の「謎すぎる微笑み」のシーンの背景ですね。画像左側はその後麗奈が自宅に帰っていった道です。久美子は反対方向に宇治橋を渡って自宅に帰ります。

 その宇治橋を渡ってしばらくまっすぐ行くと、JR宇治駅があります。8話であがた祭りに行く葉月と緑輝サファイヤが待ち合わせた場所ですね。緑輝の妹の琥珀ちゃんが出てきたシーンです。茶壺の形をしたモニュメントは実は郵便ポストです。
 この場所の左側には観光案内所があり、ユーフォニアムコーナーには京阪電車と同じ等身大ポップがありました。こちらのポップには声優さんのサインが書かれていましたよ。

 あがた神社にも行ったのですが画像は割愛して、次は一旦宇治駅を離れておうばく駅に向かいました。
 黄檗駅は前述した通り葉月の自宅の最寄り駅です。同時に、彼女が秀一に恋をした場所でもあります。秀一はなぜか学校最寄り駅の六地蔵駅ではなくこの黄檗から電車に乗っているようなのです。(この疑問についてはエントリの最後に長い推測を載せておきます)
 彼のお気に入りらしい駅前のパン屋「なかベーカリー」で私もパンを買って、北宇治高校のモデルになった学校までえんえんと登り坂を歩くことにしました。

 学校については現在も実際に使用されているので校名などはここでは伏せますし、画像も掲載は控えますが、行く途中に見慣れたコンビニを発見しました。
 残念ながら店頭にガチャガチャは設置されていないようです(笑)

 さらに学校から駅へ戻る道(来る時とは別の道を選択しました)に、どことなく見たことのある公園を発見。3話で部長と香織先輩がパートリーダー会議対策の密談をしていた公園のベンチですね。帰ってきてから本編を全話見直して、奧の公園も何度か登場していることに気がつきました。

 この後、再び黄檗駅から六地蔵駅に行って、それから宇治駅に戻りました。

 さて、宇治駅から宇治神社に向かい、ついに大吉山に登ります。大吉山は通称で、仏徳山というのが本来の名前のようです。アニメにも描かれていた登り口から、登山道に入ります。

 実は学校に行く登り坂がかなり厳しくてこの時点で私の脚はすでにかなりキている状態でした。その上この登山道、舗装されているのは最初の100メートルほどだけで、あとは未舗装の上にけっこう尖った岩とか飛びだしています。この道を楽器を担いであの靴で登るのは、けっこう大変だったんじゃないかと思うのですが……。はッ! もしかしてあの激しい坂道の上にある高校に自転車通学していたから、脚が鍛えられている?

 登山道はけっこううっそうとした森の中です。街灯もまったくなく、夜景を見た後での帰り道は真っ暗になります。つづら折りの登山道なのに、ライトがなければ道がどこで曲がっているかもわかりません。スマホのライトアプリとかでは心許ないので、夜景まで見たい人は携帯ライトを持っていかれることを強くお勧めします。スマホのバッテリーはLINEやtwitterで消耗するだろうということも考慮した方がいいでしょう。

 そんな大変な登山のあと、どうにかたどり着いた展望台。

 この展望台は地元の人達の憩いの場にもなっているよう(あんな山道を登ってきて!?)で、けっこう人が多いです。もちろん、『響け! ユーフォニアム』の聖地巡礼客もたくさん来ていました。
 このもう少し上に山頂に登る階段がありますが、行っても山頂を示す三角点と保護林の説明看板があるくらいです。

 この日は連休中ということもあって聖地巡礼客も多く、展望台で日暮れを待つのもこんな状態でした。

 で、私は早く登りすぎたせいで、ここで2時間くらい粘ることになってしまったのですが、やっと撮影できた夜景が下のようなものでした。日没時間の1時間後くらいですが、まだ空が明るいですね。あたりまえですが実際に見るとこの画像よりずっとすばらしい夜景ですよ。



 で、劇中でお祭りの灯りの話が出ていたので、少し明るい時間帯に撮った画像でだいたいの場所を説明しておきます。上画像の緑丸がJR宇治駅、赤丸が県神社、青丸が久美子ベンチ(葉月と秀一がタコ焼きを食べたベンチ)、白丸が宇治橋(お祭りのあと葉月と緑輝が再会)です。実際のお祭りでどの辺りに屋台の灯りがともるのか、だいたいわかると思います。

 ところで今回、実際にロケ地を巡って、一つ謎が解けました。
 劇中何度かあるのですが、学校帰りの久美子と葉月が(六地蔵駅から)電車に乗っていると、2駅離れたおうばく駅から秀一が乗ってくる。(葉月はここが自宅最寄り駅なので降りる)
 同じ学校から帰るのに、どうして乗る駅が二つも違うのか? という謎。
 以下は私の推測ですが、学校は、六地蔵駅と黄檗駅の両方から同じような距離にあると設定されているのではないでしょうか。たぶん、六地蔵の方が少し近いくらいの距離に。
 秀一は、お気に入りのパン屋であるなかベーカリーに立ち寄るために(同時に彼の自宅の最寄り駅である宇治駅に二駅近い)黄檗駅まで歩いている。
 葉月は黄檗が最寄り駅だけど、久美子と(駅までの道は緑輝サファイヤとも)一緒に帰るために六地蔵駅を利用している。
 北宇治高校のモデルとなっている実在の高校が宇治駅と黄檗駅とから似たような距離にある(黄檗駅からの方が少々近い)ことからの推測です。ただし、黄檗駅と宇治駅ではストーリー上都合が悪い(葉月も秀一も電車に乗る理由がなくなる)ので、学校の位置を2駅分ずらしてあるのではないか、ということです。
 この推測が当たっているかどうかはわかりませんが、こういう仮説も、実際に現地を見に行ってみると頭に浮かんできますよ、という一例として、紹介しておきます。こういうのも、聖地巡礼の楽しみの一つかなあと思うのです。
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| 研究(聖地巡礼&電子書籍) | 07:31 AM | comments (0) | trackback (x) |

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