2008,03,05, Wednesday
今日の授業が終わったあと、現地でわたし達日本人教師のフォローをしてくださっているTさんと一緒に上海観光に行ってきました。
観光といっても私が行きたい場所はただ一つ。そこは、まあ一般的な観光ルートにはない場所です。 先日、五角場に行って道に迷ったことを聞きつけたTさんが、案内がてら着いてきてくださる(ていうより私が連れて行ってもらう)ことになりましたが、もちろん彼女も行ったことはありません。 行った先は、私の昔の趣味を知ってる人なら前の日記を読んでピンと来たかもしれません。 上海現代軍事体育倶楽部 http://www.firingclub.com/ なんだかわかりにくい名前ですが、平たく言うと射撃場。 小説を書くのに一度はやってみたいけれど、こればっかりは日本国内ではどうにもならない体験をするためです。 お店は、繁華街のど真ん中にある怪しげなビルの七階にありました。 カウンターに行くと、日本語の価格表と銃の写真が飾ってあります。 スタンダードタイプ 8元 プローニングタイプ 8元 リボルバータイプ 15元 どれも価格は1発当たり。10発単位の射撃になります。 「ブ」じゃなく「プ」なところが怪しいとは思いましたが、とりあえずその「プローニングタイプ」を指さすと、身振りでこっちへ来いといわれてすぐに射撃場に案内されました。 射撃場はまあコンクリ打ちっ放しのよくドラマで出てくるのと同じ。係の若いお兄ちゃんがいて、すぐにイヤプロテクター(ヘッドホン型の大きいの)をつけろと(身振りで)言われます。 そして店の奥から銃を持って来てくれるわけですが、予想通りというか何というか、見たこともない……ていうかこれ、どこの町工場で作ってきたよ? と聞きたくなるような銃。弾は22口径のリムファイヤーのようです。マガジンの総弾数は10発。横に立っている兄ちゃんがマガジンに詰めて、装填して、スライドを引いてから手渡してくれました。 (撃った途端スライドが後ろにぶっ飛んできたりしないだろうな)と少し不安になりますが、最初のマガジンは1発ずつゆっくりと撃ちました。反動はさほどでもありません。 撃ち終わると、兄ちゃんが装填済みの新しいマガジンに詰め替えて、また手渡してくれます。つまりこの調子で「不要(プーヨー)」と言うまでどんどん撃たせる、というシステムなわけですな。 この「プローニング」、頻繁にジャムります。そんな時も慣れた手つきで兄ちゃんが横からスライドを動かして排莢させてくれます。 30発撃ったところで「不要、不要」といって、撃つのをやめました。ターゲットの紙は、おみやげ代わりにくれます。(下画像の右側のターゲットがこの「プローニング」。紙が破けたような美しくない弾痕です)撃っているときはわかりませんでしたが、この銃ちょっと照準が左にずれているようです。 一旦カウンターに戻り、今度はちょっと高価な「リボルバータイプ」を注文しました。カウンターに飾ってあった銃の写真によると、コルトパイソン357マグナムのシルバーモデルが出てくるはずです。はず。 出てきたのがこの画像の銃。どこがパイソンやねん(笑)ていうか、この銃どこの工場で密造したよ? 弾も25口径かせいぜい30口径くらいで、薬莢が長い分すこしは薬量が多いでしょうでしたが、とても357マグナムとは…… この銃は10発で終了。(装弾数は6発なので2回目を4発にしてもらった)反動は確かに「プローニング」より強かったですが、それでもたいしたことないです。 そのターゲットが、左画像の左半分です。こちらは高い分ちゃんと調整されているのか、びっちり真ん中に集まりました。弾痕もこちらは真円に抜けています。 ちなみに中画像の銃の写真は、待合室のようなところでターゲットペーパーを掲げて記念写真を撮っていたら、兄ちゃんが弾を抜いた銃を持ってきてくれたのでした。 さて、射撃のあとは、普通の観光ということで、Tさんおすすめの豫園(よえん)商街というところに立ち寄りました。ちょうど帰り道に寄れる場所だったのです。 http://www.shanghaikanko.com/sight/s3/syan.html ここには名物になっている美味しい小龍包のお店があるのですが、ものすごい行列を見てあっさり断念。別のお店でTさんが「一度食べてみたかった」という、「ストロー刺して中のスープを飲む肉まん」を食べてみました。フカヒレとカニのスープだそうですが、ちょっと塩辛かったかな。具の肉は美味しかったです。ちょっと「グラタンのパイ包み焼き」を思い出しました。 画像は豫園商街にある、トゥームレイダーでアンジェリーナ・ジョリーが飛び降りたという名物建物。 ここ、要するに観光客向けの土産物市場で、「高い!」と現地在住のTさんが言うのですが、ま〜値切れる値切れる。ちょっと見に入った書道用品のお店で、墨(墨汁じゃなくて硯とセットで使う墨)の16色セットが、500元の値札がついているのに、あれよあれよというまに「50元!」という値段になってしまいました。いや、買わなかったけどね(笑) まあそんなこんなで、ちょっとは観光らしいこともして帰ってきたのでした。 |
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