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都築由浩
SFやらミステリやらホラーやらをライトノベルジャンルで書いている作家。
コミック原作・編集デザインなどその他さまざまな職業を兼業する。
クルマ・R/Cカー・自転車・ホビーロボットなど多趣味で、それらの道具や仕事の資料が散らばる自室が常にゴミ箱のような様相を呈していることから、巻末に『9畳のゴミ箱より』と記する。
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2008(C) Yoshihiro Tsuduki
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DAICON7一日目(その3)
 当日受付とゲスト受付を中心にかなり混乱した午前中をやりすごし、午後2時頃には大会全体も落ち着いて回り始めたようで、祭りの広場で警備部トップ3のうち二人が立ち話をしていた。
 実際のところ、ディーラーズルームとロボハブが行われている祭りの広場は情報離れ小島になっており、2階や4階はもちろん、同じ1階の大ホールでなにかトラブルがあったとしても、その情報は(時刊新聞に載るまで)流れてこないような状況。このお二人がゆったりしてるということは、大会は大過なく回っているということ(多少の混乱はあるだろうけど)なので、ちょっと安心できました。


 開会式終了から企画開始までゆったり時間があったこともあってか、そんな状況でもお客さんの方は順調に流れてきて、ブースでの売り上げはけっこうよかった。
 特に委託販売で置いていた風虎通信さんの『宇宙の傑作機』『世界の射場から』は、企画がはじまる13時を待たずして完売してしまった。考えてみれば、すぐ横の小ホールでJAXAタウンミーティングが行われるのだ。預かり数を絞りすぎたとちょっと反省。
 あと、ブースには前日のオプショナルツアーに参加してくださった皆さんが次々にお礼を言いに来てくださった。これは嬉しかったなぁ。

 ロボハブも大きなトラブルはなくプログラムが進んでいる。企画1枠目だった『まるいち開発室』も終わったらしく、柳原望さんが降りてこられてロボハブ参加者(懇親会のために夕方のサイン会に並べないのだ)限定のプチサイン会状態。ロボハブの賞品にするためのサイン本もこの時にサインしていただいた。
 ロボハブ参加者が笹本祐一さんのファンだというので、4階まで呼びに行って来てもらった(京商のロボホッパーにえらい興味を示してくれた)り、同じ理由で長谷川裕一さんを探して見つからなかったりして、この時間帯を過ごす。
 そうそう、『まるいち開発室』の企画主催の方と挨拶したのもこの時間帯でした。大会側の企画担当スタッフでありながら、事前にメールでやりとりしただけで、シールは部屋に置いてきただけ、企画時間にも部屋に行かないという放ったらかし状態にしてしまったけれど、企画は大盛況でたいへん喜んでいただいた。お礼を言うのはこちらなのに。
 それから、長谷川裕一さんのサイン会が柳原さんと同じ18時30分〜で組まれていたので、サイン会担当のスタッフに『マップスシェアードワールド』を手渡し、「ロボハブの賞品にするからサインしてもらって」とお願いしておいた。

 この日のロボハブは18時過ぎに終了。18時30分から懇親会があるので、それまでに資材をディーラーズルーム前の通路に撤収して、この日の仕事はほぼおしまい。
 サイン会会場の方に行くと、長谷川さんが気を利かせて本とは別に色紙のサインも(イラスト入りで!)描いてくださっていた。受け取って懇親会会場に届けに行くと、歓声が上がる。

 ロボットフォースさんにお任せしたロボハブ、企画主催者さんにお任せした『まるいち開発室』。私の担当した企画に関してはみな好評(どちらも私の力じゃない。私は実行委員会から場所を分けてもらってそれぞれに提供しただけ)のまま1日目を終えることができたようで、嬉しかった。企画主催者も出演者も参加者も、みんなが幸せになるのがSF大会だもの。その意味で、いっぱいお礼を言ってもらったこの日は、私にとっては大成功といえる。
 翌日は懸案事項の一つ、『午前中のだんじり安全啓発集会』対策がある。聞いた話では、午前7時頃から地元の若い衆が祭りの広場に集まりだすということだった。
 大事な機材は施錠される浪切ホール内に撤収してあるけれど、ステージはそのままだ。
 ステージの番のために7時前に会場入りしなきゃいけないと、大会前から考えていたのである。

 企画終了後にスタッフの連絡会議があるというのでそれに出席し、オプショナルツアー添乗のKさんと精算をして、その日はホテルに帰った。
 帰り道は、バケツをひっくり返したような雨だった。

#この日記は、後日書いたレポートを当日の日付に移動したものです。
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